11/23 SAT

祝日なので英会話バイトは休み。朝から快晴。午前中、アキが息子を連れ出してくれてる間に、そうじ。まだ夏物のカーペットだったので、それを干して、ホットカーペットにかえたり。
午後、アキは高校の卓球部OB会へ。高校時代の彼はどちらかといえば体操部だった時間の方が長く、わたしの中では体操部のイメージしかない。(素直すぎる少年だった彼は『ガンバ! Fly high』に影響されて体操を始めるも、柔軟性にしてもパワーにしても、高校からでは遅かったらしく、途中で挫折して、中学時代熱中していた卓球にうつった)OB会といっても、しゃべることが目的ではなく(今日は同学年の人は一人も来てなかったらしいし)、純粋に卓球をすることが目的である。
昼ごはんに、昨夜のちらし寿司を蒸しなおして、ぬく寿司として食べた。
息子が昼寝から目覚めたころ、和歌山から実家に帰ってきていた奈緒美ちゃんと会う。彼女が結婚して以来、ゆっくり会うのは初めて。あいかわらず元気炸裂。でも、結婚して雰囲気ががらっと変わる人もいるので、「あいかわらず」と書けるのは、貴重なことなのかもしれない。わたしのことを「なんでもおもしろがる」だと評していたが、むしろ彼女にこそ、その言葉をおくりたい。たとえば、今日カーペットを変えたのを見た息子が「ちがうおうちになった!」と言ってるのを見て、「大人は、多少模様替えした程度じゃ満足しない場合も多いのに、カーペットが変わっただけでこんなにあらたな印象を持てるなんてすごいなあ!」と感激していた。好奇心のかたまりに、うすい桜色の花びらがひらひらとついたような人。お土産にいただいたいちご大福をおともに、お茶飲みながらつもる話をする。手作りだというカリンのジャムももらった。息子がいるとゆっくり話せないので、母が外に遊びに連れ出してくれた。明日も会う予定。
夜は、実家でおでん。アキが、いつもヒロが着ているようなパーカを着てあらわれたら、息子は「とうちゃん、ヒロくんみたいやなあ。ヒロくんとうちゃん!」と命名していた。

11/22 FRI

ぐっと寒くなったからか、近所の木々、特に桜の紅葉が美しい。あんなにあざやかに色づき、最後は風に乗って舞い落ちる。人間も、そんな散り方ができたらいいのに。
ここ3日くらい、「?」と思うくらい、色んな人から「近くに行くから会いましょう」と連絡がある。金沢、神奈川、和歌山にいる友人たち、それから昨日は香衣ちゃんともじゅりとも会ったし、今日は偶然道ばたで同級生にも会った。普段はほとんど誰からも連絡なんてないのに、なんなんだろ、そういう時期なのかな。
午後は、大学病院。来月息子の2回目のレーザー手術があるので、その術前検査。半日病院で過ごして、心身ともにクタクタ。途中、院内にあるファミリーマートに入って、すごくほっとした。食べ物や飲み物をを買おうとする人たちというのは(たとえ病人、けが人だったとしても)食欲はあるし、自分で動ける人たちだから、病院の中ではかなり健康度が高い場所なのだ。この病院には何度も来ているので、各箇所の受付の人たちの顔を覚えてきた。いつ会っても無愛想な人は無愛想で、心からの笑顔をくれる人はいつもその笑顔を向けてくれる。表情ひとつでこんなにも人をあたたかい気持ちにさせることができる。同じ仕事をしていても、ただこなした人と、気配りをし続けた人とでは、何十年と積み重なったときに、人生そのものが放つ光が全然ちがうと思う。
夜はちらし寿司など。混ぜる具は、昨日のうちに煮ておいた。自分で具を作るのは二回目だけど、もう市販の素は使う気になれない。それくらい味に差がある。

11/21 THU

朝はうすぐもりだったけれど、10時頃からどんどん晴れてくる。そのタイミングでとよみさんに息子を手渡し、わたしは大阪の街へ。香衣ちゃんと会う。彼女と会うのは厳密には二度目だけど、ほとんど初対面。千絵ちゃんを介したブラインドデートのようなもの。待ち合わせたイタリアンのお店に、パステルブルーのコートを着て、あらわれた。コートをぬぐと、ざっくり編まれたカラフルなニット。彼女の職業は、ファッションデザイナー。わたしは洋服については本当に何も知らないので、どうしようかと思ったけれど、そんな無知なわたしの質問群に、香衣ちゃんはひとつひとつていねいに答えてくれた。といっても別にインタビューとか取材をしているわけではないので、プライベートな話も色々まじえつつ。天気が良くて、風もなかったので、しゃべりながらたくさん歩いた。さいご、たどりついた店でカフェオレを飲み、わたしはスコーンを、香衣ちゃんはチーズケーキを食べて、解散。今までに会ったことのないタイプの女の子で、電車に乗ったあとも、しばらく彼女の残していった軽やかな空気の余韻に浸っていた。また会えるかな。彼女がデザインしている洋服のブランド名は 「futatsukukuri」
家に帰ると、1ヶ月くらいずっとかかっていた黒っぽくて薄い、覆いの布がはずされて、くっきりと景色が見えた。霧がはれたかのようにすがすがしい。そして、はれてみて初めて、今までいかに視界が曇っていたかがわかった。曇ったのに慣れてると、それが普通になってしまって、それ以上クリアな世界があるってことを忘れてしまいがち。夕焼けが山々に映えて、紫と淡い紅色。それを見ながら急いで洗濯物をとりこみ、ごはんを作る。息子は今日あまり昼寝をしなかったみたいで、ぐずぐず言っていて、「あ〜(ごはんを作ってるあいだ)誰か相手してくんないかなあ」と思っていたら、いきなりじゅりから電話。「今、近くにいるから行っていい?」ナイス! ウェルカム! 息子も「じゅりねえさん!」と大喜び。絵画教室に週2で通ってる腕前を披露してよ、と言ったらアンパンマンにもじゃもじゃの髪の毛を描いて、「アンパン子ちゃん」とのたまった。今夜は衣笠丼。ねぎの代わりにブロッコリー。

11/20 WED

今朝早く、妹がタイに帰ってしまった。とても寂しい。
昨夜、息子がとつじょ大泣き。なんだろう、トイレ?のどかわいた?と思いつくこと全部試してみたけど、どれも違う。仕方ないので、「どうしたん?何があったん?」と何度かきいてみると、泣きながら「おほしさま」という。この夏大山に行ったとき、みんなで満天の星空を見上げたのがそうとう楽しかったみたいで、最近にその話をよくしていたのを思い出し、「おほしさま?おほしさまがみたいの?」ときいてみる。すると、泣きつつも「うん」とうなずく。「またみんなで見ようね」と声をかけたとたん、大泣きはぴたっとやみ、いきなり手をあげて「ハーイ!!」と言って、コロっと寝た。なんだったんだ…。星に関する夢を見ていたのかな。
ストライダーで道路を走っているとき、すぐ真ん中に行こうとするので「あぶないよ、はしっこ!」と毎日100回くらい言っている。埒があかないので、とりあえず気をそらそうと思い、「あ、白い車がきたね、次は黒、また白」などと言ったあと「次は何色がくるかな?」ときいてみたら、息子は「みどり!」と。みどりか…、みどりの車はないこたないけど、めったに見ないよな…と思って待っていたら、な、なんと本当に黄緑色の車がきた。そんなこともあるのね。ちなみに息子をママチャリの後ろにのせて走っていると、必ず「ママ、ブーブーくるからあむないよ、はしっこ!はしっこよ!!」と言われる…。
子どもは(いや大人も同じかもしれないが)夕方眠くなってきておなかがすいてくると、怒りっぽくなるものである。夜ごはんのお味噌汁、ふだんは木綿豆腐を使うことが多いのだが、今夜はたまたま絹ごしだった。息子はエジソンのお箸(練習用)でつかもうとして、いつもみたいにうまくできないので、かんしゃくを起こして、うお〜〜と大泣き。そういうときは何しても無駄で、別のことで気をそらすしかないのだが、こっちもその時刻は疲れてきてるので、そういう機転をきかせる努力が面倒で、とりあえず放置。「たかが豆腐がつかめなかったくらいでこの泣きよう…」と苦笑しつつ、ちょっと距離を置いたところから、意味不明なことで泣きわめく人物を「この人は一体…」と眺めているこの構図は、まさに「岡田あーみん」的世界だと思った。(わかる世代の人しかわからないネタで申し訳ない)『ルナティック雑技団』の天湖ゆり子(天湖森夜の母)とか、『お父さんは心配性』のパピーとか。そんな疲れ気味な夕方、わたしのストレス発散になっているのは、Eテレの「みいつけた!」内の「オフロスキー」が歌う 「エビバデオフロスキー」 を、歌って踊ることである。踊ってる暇あったらはよ晩ごはん作れよ、という感じであるが、この曲も振りも大好きだし、めいいっぱい体を動かすと本当にすっきりするので、料理の手を中断して必ずテレビの前に駆けつける。息子はそんな母をかなり冷静に見ているので、ここでは「岡田あーみん」的カオスの役割が逆になっている。オフロスキーの本名は「小林 顕作」氏。彼が所属するダンスカンパニー「コンドルズ」の公演を、そういえばヒロがこの夏見に行ってたな〜と、いま思い出した。そう、で、豆腐パニックがおさまったあと、秋ドリア(鮭、きのこメインに、残ってたかぼちゃものせた)を一口食べた彼は、「めっちゃめちゃおいしいね、これ!!」と笑顔になり、その瞬時の大げさな切り替わりも、やはり「あーみん」的だと思った次第である。

ココナッツチョコ

フロレスタでのキャンペーン、
「10のドーナツのお話~クリスマスまでの贈りもの~」
今日11/26(火)は『ココナッツチョコ』の日。
6話目の、失恋したラジオパーソナリティの話。
nakabanさんの挿絵には、星がいくつも描かれていますが、
そのなかにひとつだけ流れ星が。

詳細は ココ
このページで、これまでのお話をダウンロードできます。
ページのまんなかあたり、「日程」からどうぞ。

11/19 TUE

晴れてるけど、北風がつめたい。しかし息子は負けずにストライダー。午前と午後にひとっ走りしないと気がすまないようで、「ちいさい走り屋」の称号を与えたいくらいだ。
昼、きょうこが来て、昨日作って冷凍しておいた餃子を焼いて一緒に食べる。めずらしく「いいとも」をつけて。妹は「いいとも」が春に終わることを知らなかったらしく、言ったら驚いていた。明日タイに帰り、次回の帰国は未定なので、おそらく今日が人生最後のいいとも観覧になるだろうということで、つけてみたのである。でも結局、二人とも全然見ていなかった。あの番組は、昔からあるけど、いつも通り過ぎる喫茶店みたいだなあ、と思った。入ることはめったにないけど、でもいつでもそこにあったから、いざなくなるとなるとさびしい。
午後は、わたしが買い物に行ってる間、妹が「ちいさい走り屋」の相手をしてくれた。買い物から帰って大急ぎで晩ご飯(三色丼など)の準備をして、息子はそのまま妹に投げて、英会話バイトへ。バイトが終わって、駅前の高架を見上げたら、電車が走り抜けた。後ろの夜空と緑の車体がほとんどとけあってしまい、明るい窓だけが連なって走ってゆくようにみえた。実家に息子を引き取りにいくと、ちょうど妹とお風呂に入るところだという。上がったら連れてきてくれるそうなので、とりあえずわたしだけ先に帰宅。するとエレベーターホールで同じく帰ってきたアキと会う。息子がいないので、晩ごはんを食べるのも、ニュースを見るのもすごくスムーズ。だけど、毎日あらゆることがスムーズにいかない大騒ぎに慣れきっているので、なんだかすこし、物足りない気もした。ラクなのは間違いないが。それにしても、この数週間、帰国中の妹にはお世話になった。毎日のように息子と遊んでくれて、どれだけ助かったか。息子が寝たあとは、お茶を飲みながら色んな話をして、その話は尽きることがなくて、いつのまにかわたしたちは姉妹であると同時に、友達になったのだな、と気がついた。

11/18 MON

晴れ。ここ数週間晴れてても(工事のせいで)洗濯物が干せなかったけど、ようやく干せるようになったので、晴れた日の喜びがひとしお。
今の息子はとにかくストライダー、どこへ行くにもストライダー。坂道が多いので、(のぼりくだりはハンドルを支えてあげないとだめな)こっちは大変。アキはストライダーをママチャリの前かごにのせて移動するという荒技を使ってるけど、わたしはこわくてできない。それでもやはり、息子と二人で歩くより何倍も労力は少ないので、ベビーカーを嫌がるようになってどうしよう…と困っていたところへあらわれた光り輝く救世主である。今日は池のある公園へ行き、そのまわりを大得意でぐるぐる回っていた。そしたら、近くにいた保育園児のお兄ちゃんが「ぼくも自転車持ってるで!」と話しかけてくる。「へえ、どんなの?」ときくと、「グリーン!ぼくのはこぐやつもついてる(←ストライダーはペダルがない)。ブレーキもある(←ストライダーはブレーキもない)」「へえ、ブレーキかあ」「うん、ブレーキはな、ママが『あかん!』って言ったときに両手でぎゅってにぎるものやねん」……非常に的確な使い方だと思います。
タコくんから小包が届く。新作の4コマ集だった。彼自身がそれを望んでいるかどうかはわからないけど、わたしはもっとパブリックな場所で、彼の作品が連載されてるのが見たい。ことばと経験のはざまにある繊細なものを、4コマという大胆なメディアで切り取る才能は、本当にユニークで素敵だ。
餃子。妹が包むのを手伝ってくれたけど、「包むの小学生以来やわ」と言い出して、出来上がったのを見たらかなり下手だった。でも、3つくらい包んだらだんだん調子をあげていた。採用している餃子のレシピは、キャベツやニラの水分をしぼらずそのまま使う、というもの。手間も省けるし、その水分のおかげでジューシーになる。息子もたくさん食べた。
夜、ゴミを出しに外に出たら、メダルのようなつめたく白い月と、それをとりまく星々。もう冬の空。

11/17 SUN

日曜日なのに、家族みんな7時台に起きた。残ってたケーキとか、チーズトーストとか、アキが淹れてくれたコーヒーとかでゆるい朝ごはん。朝から天気が良く、あたたかい。アキが、出来上がった新しいパスポートを受け取りがてら、ストライダーもって、息子と遊びに出かけてくれたので、その間に洗濯物を干したり、英会話の準備をしたりする。お昼前、自転車のチャイルドシートで眠ってしまった息子とともにアキ帰宅。残り物のサラダとかハンバーグをお昼に食べ、午後は、堺へ。きょうことヒロも来た。Elmers green cafe Coffee & Bakes を久しぶりに訪れる。パンもドリンクも安定の味だし、お店の人の雰囲気がいつ行ってもナチュラル。過剰なサービスはしないけど、歓迎されているのがわかる。息子は車からおりたとたん、大好きなお店だとわかり、顔がぱあっと輝いた。以前の通り、「りんごジュースと、はちみつパン」と自分でオーダー。今日はコーヒーの気分じゃなかったので、わたしはレモネードにした。妹もレモネード。それとトーストも。一口もらうと、穀物の味がしっかりして、さくさくふわふわだった。バターもジャムもおいしい。はちみつパンを味見した弟が、「このはちみつの味、なつかしい」と言っていた。昔実家の朝ごはんでよく食卓にあった、巣蜜の匂いがする、というのである。エルマーズグリーン、同じ系列のお店(コホロ)が先月、淀屋橋にできたみたいなので、行ってみたい。
その後、大泉緑地へ。車が混んでいて、着いたらもう夕方。フリマがあったみたいで、人々が撤収していくところだった。息子はこの春〜夏毎日のように遊んだ公園なので、場所見知りなどせず、いきなりエンジンフル回転。とりあえず滑り台など遊具で少し遊んだあと、ストライダーで走り回っていた。最後の方は、遊具のあるところから離れ、街路樹のある道をひたすらぐるぐるまわっていて、わたし&妹、アキ&弟はその道の両端で、見守っているだけ、という大人にとってはものすごくラクな時間。いわば、マラソンの折り返し地点のコーンの役目さえしていればいいわけだから。
両親は有馬温泉に行っていないので、夜はうちでお好み焼き。キャベツと天かすと紅しょうが、その上に豚バラをのせて焼いていたら、妹弟に「具が少ない」と文句を言われた。キムチとかシーフードミックスとか買っとけばよかったかな。じゃあもちチーズを焼こうか、思って冷蔵庫を見たら、先月使った残りのもちはジップロックの中で黴びていた…。仕方ないからチーズだけのせて焼いた。焼きそばは、わたしが息子を寝かしている間に、妹が焼いてくれた。
ごはんのあと、妹がマッサージをしてくれる。至福。癒される。素人のわたしはとにかく凝ってるところをぎゅうぎゅう押してほしいと思うのだけど、妹いわく、わたしの凝り方はそういう種類のものではないらしい。あと、骨や姿勢が歪んでいるところを見つけて、修正をかけてくれた。と書いているが、いったいどういう仕組みで直しているのか、さっぱりわからない。質問魔のように色々訊きまくっていたら、集中させてよ、という感じで迷惑そうな顔をされたので、黙ることにする。目を瞑っていたら気持ち良くて、最後の方ほとんど眠ってしまった。

11/16 SAT

夜中、「毎日かあさん」を読み返したり、その他もろもろ読書をしてしまい、夜更かし。しかも気功をやったせいか目がさえて、ふとんに入ってからも一時間ごとに目がさめ、結局、極度の寝不足。これが学生だったら、かくじつに「もう今日は学校休んで寝てよう」となるレベル。しかし仕事(バイト)なのでそうはいかない。気合いで起きて、息子にごはんをあげ(アキは会社の卓球大会に早朝から出かけた)、母に預け、出発。着くまではものすごくしんどいけど、やっぱり生徒さんに会うと元気になる。毎年このくらいの時期に、急激にみなさんの心がオープンになって、授業が格段にやりやすくなるのだけど、今年もしかり。授業の冒頭に「今週はどうだった〜?」みたいな話をすると、ポール・マッカートニーのコンサートに行ったとか、リッツカールトンで見かけた、という人たちがいた。そうか、今、来日中なのね。電車の中は、貴重な読書の時間。志村氏の本は4冊目に突入。『語りかける花』。出版された順番ではなく、気になったものから適当に買っている。どれもはずれなくすばらしいので、安心して選べる。
夜は家で鍋。アキ、母、妹、弟はいなくて、父とわたしと息子で。あまりに疲れたので、発泡酒(「濃い味」はアルコール度数3%くらいなのでわたしにはちょうどいい)を1缶の2/3くらい飲んで、ささっと食べて家に戻り、9時台に息子と一緒に寝てしまった。

11/15 FRI

朝から雨。でも午後からさあっと晴れた。工事中は、洗濯物をベランダに干していいかどうか、色の異なるマグネットで一階のロビーに示されているのだが、今日は数週間ぶりに青(終日OK)。やっぱり外に干せると気持ちがいい。
午後、妹が友人のみさちゃんと遊びにくる。栗のロールケーキをおみやげにいただく。息子がうまれたばかりのときに、一度会っているので、今日で二度目。何色ともつかぬ、不思議な空気をもつ、きれいな子。大きな瞳が印象的。机の上にあった、志村ふくみ氏の本にすごく反応してくれた。ふくみ氏のすばらしさ(わたしもまだ知り始めたばかりだけど)は、わたしたちの世代にももっともっと広がるべきだと思うので、うれしかった。息子は、初め人見知りしていたけど、トーマスの本を丁寧に読んでもらって(わたしは、トーマスの本は無駄に文章が長い上おもんないと思ってるので、できるだけ避けるか、勝手に短い文章作って読む)一気に心をひらく。夕方の帰り際も、「またきてね!」と言っていた。
夜は、ハンバーグ。妹もうちで食べていく。アキがスイートポテトをおみやげに買ってきてくれたけど、おなかいっぱいすぎて食べられなかった。代わりにジャスミンティだけ飲むも、濃く淹れすぎて苦かった。
夜、息子を寝かせたあと、妹に気功の初歩を習う。彼女もまだまだ勉強中らしいけど、まったく何も知らないわたしからすれば、からだのことを驚くほどよく知っている。とりあえず一番かんたんなポーズと呼吸を教えてもらうけど、なかなかうまくできない。腹式呼吸と、体の力を抜くことにまず慣れないとだめみたい。わたしが「むずかしいむずかしい」と言うので、妹が「じゃあ、とりあえずうちが気をとおしてあげる、そしたらやりやすいと思うから」と言って、丹田をはさんでおなかとせなかの前に手をかざして2分くらいしたら、足の裏がホッカイロを直張りしたみたいにめちゃくちゃ熱くなったので、びっくりした。やけどするかと思うくらい。妹に報告すると、「うん、今とおったのがわかった」と言っていた。我が妹ながらなんかすごいな…。にしても、普段のわたしは本当に頭(特に脳と目)に偏った生活をしているなあ、もっとふかく呼吸をして、むだな力を抜き、全身を活かしたい。それができれば、今の殻をやぶれるんじゃないか、という予感がする。

11/14 THU

きれいに晴れ。でもまだ足場にほろがかかっているし、作業中の人たちが通るので、カーテンをあけられない日々。普段はあけっぱなしでも問題ない9階なので、遮光カーテンのみつけて、レースをつけていない。だから一日中しめっぱなしだと暗い暗い。早く工事終わるといいな、と願いつつ、毎日会う作業員の方々があまりにもみんな良い人たちで、彼らがいなくなるのはさみしいな、とも思う。
ストライダーはブレーキがついていない。このへんは坂道が多く、平坦な道以外は息子一人では危ないので、わたしが支えてバランスを取ってあげる。でも、今日下り坂のおわりの方でためしに手を離してみたら、ドッテーンと見事にこけた。うまく受け身を取ったので、親指をほんの少しすりむいただけ。しかし、息子大泣き。なだめるのにめっちゃ時間かかった。とりあえず機嫌がそこそこなおって帰宅後、暖かかったので、冷凍庫に残っていたアイスを分け合って食べた。先月小林さんがお土産に持って来てくれたハーゲンダッツの「クッキー&ストロベリー」。息子は食べてる間は「おいしいね〜」とご機嫌だったが、食べ終わった瞬間、指のことを思い出して「いたい〜」と言い出したので、「アイスクリーム食べたら、だいたいのことは大丈夫やねん!」と適当すぎる言葉をかけてみた。でも、あとから思い出して、けっこういいこと言ったなわたし、これ、うちの家訓でもいいくらいやわ、と思った。その後行った薬局で、電車の絵がついた子供用のバンドエイドを買って、貼ってあげたらニコニコで「もうなおったわ!」しかし、ストライダーに乗ってると、子育てを終えた世代の方々からしょっちゅう声をかけられる。「もうコマ無しのれるん?(←違う)」「最近の子はみんなそれ乗ってるなあ」など、たぶん当時2歳児といえば、三輪車とかおもちゃの車しかなかったはずなので、その小さなサイズの自転車がめずらしいのかもしれない。
夜は和風ポトフ。こんぶダシ(湯豆腐の汁、取っといた)に干し椎茸を入れ、一晩冷蔵庫で放置。そこにコンソメと塩こしょうで味を整える。コンソメは少量なので、和の味が勝っている。具材は塩麹につけておいた鶏肉、かぶ、長ネギ、にんじん、じゃがいも。ダシの旨味がきいててすごくおいしかったけど、なんか腑に落ちない。そしてじゃがいもを食べたとき気がついた。「これはポトフというよりもはやおでん!」

11/13 WED

寒さはつづいている。でも晴れてたので、しばらくぶりに室池へ。山は紅葉を始めている。山とか森の近くに住みたいなあ。
つい最近まで「魔の2歳児なんていったってまあしれてるね」とヨユーをかましていたわたしだが、今月ぴったり2歳半になった息子の主張の激しさと行動力が先月までとくらべて数ランクハイレベルになってきた。まず、見慣れないものに対する警戒心が半端ない。去年の冬服(去年大きめのを買ったので今年もぎりぎり着れる。つまり、息子は「ちょっと大きめ」か「ちょっと小さめ」を着ていることが多い)を着させようとしても、最近まで着てた夏服がいいと言い張る。無理に着せると泣きながら脱ごうとする。「行こう」と誘ったら「いかない」、「食べよう」と言っても「たべない」など、なんでもかんでもとりあえず反対を言う。できないのに、なんでもかんでも自分でやろうとする。踏み台を移動させて登ることを覚えたので、「ここは届かないだろう」と思っていたところも、彼の守備範囲になってしまった。あと、起きてる限り何かしゃべっている。毎日が祭りのような大騒ぎ、眠ってくれたときだけほっとする、という日々です。彼が何か頼んでくるとき、「ママ、またスパゲッティつくってネ!パンやいてネ!りんごきってネ!」など、「ネ!」のところが1オクターブあがるのが謎だけど可愛らしい。ちなみに幼児にしては、声は低い方。
夕方、雨がぱらついて、そのあとすぐに強い西陽がさし、虹が空にぱっと出る瞬間を見た。
夜は、クラムチャウダーを作った。素は使わずに、生のアサリから作る簡単レシピ。あと、鮭のホイル焼き(塩麹、ゆず風味)や、豆とトマトのサラダなど。を食べていたら、妹が友達から借りたという「日本の神様カード」というオラクルカードを持ってきた。そういうカードで占いをするのはたぶん初めてだったけど、びっくりするくらいよく当たった。アキもやって、同じく驚いていた。
夜中、昨日に引き続き、西原理恵子氏の文章を読んで、泣き笑い。やっぱりわたし、この人のファンだわ。

ミルキー

フロレスタでのキャンペーン、
「10のドーナツのお話~クリスマスまでの贈りもの~」
今日11/19(火)は『ミルキー』の日。
5話目の、思い悩む陶芸家の話。
nakabanさんの挿絵に描かれているような
山が見えて、川が流れる町に住みたい。

詳細は ココ
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11/12 TUE

昨日からとつぜんなんなの、というくらい寒い。朝晩は10℃を切っている。でもまあ、これくらいならまったく大丈夫。もともと暑さよりは寒さに強い上、今のマンションはこれまでの家より断然気密性が高く、暖房を入れなくても20℃くらいある。しかも床暖房まである。まだつけてないけど。
息子に12月がくるまえに買おうと思っていた「ぐりとぐらのおきゃくさま」を買った。子どもの頃、シリーズの中でも、一冊目の「ぐりとぐら」に匹敵するくらいこの本が好きだった。ページをひらいてみると、ページごとに対する当時のわくわく感が湯気みたいにたちのぼった。この感覚を言葉にするのが非常に難しいのだが、たとえば一冊目の「ぐりとぐら」は、大人になるまでにも何度も読み返していたので、印象が現在のものと混じってしまい、子どものときに抱いた感覚が少し色褪せてしまっている。でも、「おきゃくさま」は、ひらいたのが子どもの頃以来初めてだったので、あの頃のやわらかな感受性で受け止めていた色彩や匂いが、手つかずのまま、そっくり残っていたのである。足跡をたどっていくときのドキドキ、大きなマントや帽子を見つけたときの驚き(ここでは目線が完全にぐりとぐら)、そして、あの美味しそうなケーキ! 今日息子に読んでみて気がついた。この絵本には一言も「サンタクロース」という言葉が出てきていない。それもふくめて、やっぱりすばらしい絵本。うちの本棚には、わたしや妹弟が子どもの頃に読んでいて実家に残っていた絵本とか、よその人からのお下がりの絵本も混ざっているので、訪れた人に「絵本いっぱいあるね〜。教育熱心だね〜」などと言われることがある。が、ここまで読んでくださった方ならわかると思うが、「息子用に」というのはただのきっかけで、本当は自分が読みたいがために買っているだけなのである。教育のために買った本なんて、一冊もない。
この絵本は、英会話バイトの最寄りのTSUTAYAで買った。そこの絵本スペースは決して広くないのに、並んでいる絵本がかなり秀逸。絵本に対して愛情と情熱をもつ人が選んでいるということがよくわかる。ついでに「毎日かあさん」の10巻をちょっと立ち読みし(うちには5巻まである)、アハハ、と気を抜いていたら、あるページでいきなり泣きそうになる。出産前に読んだ分も、今読み返したらかなりやばいはず。キャッチアップできてなかった残り5冊も揃えたいな〜。っていうか、あの子たち、もう中学生なの?!という事実にも驚愕。
夜は、さんまごはんと、湯豆腐(とりつくね、ネギ、にんじん入り)。あたたまる。

11/11 MON

いつもより1時間も遅く起きてしまった。普段、目覚ましがなくても、だいたい目がさめるのに。息子も同じように寝坊。起きて理由がわかった。寒いのだ。寒いと人は、自然と長く眠るのだな。明日からは、目覚ましをかけよう。
息子はストライダーにはまっていて、どこに行くにもそれで行きたがる。ついていく大人も、歩く(手をつながない、すぐしゃがむ、逆走する、車道に飛び出す)より、断然ラク。たぶんこれに乗り続けていれば、特別に練習しなくてもコマ無し自転車に乗れるんじゃないかな?
福井から帰ってきた妹が、おみやげもってやってきた。おみやげより何より、息子と遊んでくれることが何よりもうれしい、たすかる。その間に、わたしは自転車で買い物にひとっ走り。運動不足なので、無駄に遠いスーパーまで行った。風がつめたくて、でもこいでるうちにからだも手足もあたたまって、生きてるって実感できる。買い物から帰って、(あいかわらず息子の相手をしてくれている)妹としゃべりながら、鶏もも肉のナンプラー焼きを作る。作るといっても、下味つけてオーブンで焼くだけ。今日はたまたまパクチーがあったので、とてもタイらしい味に。タイらしいかどうかは実際はよくわからないのだが、(タイ在住の)妹が「おいしい」って言ってたので、そういうことにしておく。
志村ふくみ氏の本、3冊目が届く。『色を奏でる』にしてみた。出版順ではなく、なんとなく気になったものから選んでいる。オールカラーの美しい写真だけ、先にぱらぱらと見てしまった。

11/10 SUN

昨夜遅く、アキが大学時代の友人、池松と黒ちゃんを連れて帰ってきた。わたしもこれまでに何度も会っているので、おなじみの顔ぶれである。黒ちゃんは今、一ヶ月の半分以上中国にいて今週はたまたま日本、池松は12月からサウジアラビアに赴任するので、三人が集まれる貴重なチャンスということでお伊勢さんに行き、そのまま大阪のうちへ遊びにきた。ちなみに池松の奥さんは、すでに1年ほど前に、モンゴルに赴任している、という商社マン夫妻。奥さんは、美人で背が高く、お酒にも非常に強い、豪快な女性(まだ20代)。去年の夏、東京に行ったとき、偶然渋谷の東急で会った思い出がある。お伊勢さんから帰ってきた三人は、このへんの居酒屋で焼酎の一升瓶をあけて帰ってきたらしく、みんなへろへろ。でも楽しそう。
今朝は息子だけ通常通り元気に起きて、ひとりでばくばく朝ご飯を食べ、ひと遊びして、さあおやつ、という時間に残り3人が起きてきた。ほんとは京都に観光に行く予定だったみたいだけど、雨だし、昨夜の疲れもあったようで、ブランチを食べたあと、息子と遊んでくれて、その後そうそうに解散。関東、東海と、それぞれの住む土地へ帰って行った。
午後は、とよみさんちでパンづくり。といっても、わたしはただ横から眺めていただけ。実はそのレシピは3年くらい前に見つけてプリントアウトだけしておいたのだけど、一度も作らないまま今に至り、結局とよみさんに投げたのである。レシピ自体は簡単だけど、オーブンの機能などが違うので、その誤差をうめるのが難しそう。そういう意味では、パンづくりは、料理よりお菓子づくりに近いのか。とよみさんはすでに午前中に一度レシピ通りに挑戦してくださったのだが、いろいろ条件が合わず、生地がふくらまなかったそうだ。二度目(午後)は、これまでの経験をフルに生かした上で、水分、発酵時間、発酵方法などを独自に変えられ、みごと成功。ふんわりおいしいパンになった。さすが! パンを焼ける匂いって本当に幸せ。この匂いが、息子の子ども時代の記憶にむすびつくのならば、ちょっとがんばって焼いてみようか、という気持ちになるくらい。そいや、しのちゃんは、酵母も色んな果物を発酵させて自分で作っていたな〜。油分のすくないケーキとか、グラノーラとかも手作りしていて、よくおすそわけをいただいていた。ああ、しのちゃん、やっぱり近くに一人置いておきたい。今度おすすめのパンレシピをきいてみよう。
とよみさんがご自分で処理した、という銀杏の実がすごくおいしかった。美しい黄緑色、もちもちしていて、苦みが全然ない。息子も喜んで食べていた。のだが、あとから調べたら、「銀杏中毒」というのがあるようで、大人でも食べ過ぎは危険、特に5歳以下の子どもには、5個以上は食べさせない方が良いとのこと…! 知らなかった…。なにごともなくて、よかった。今日とよみさんと、「どうして銀杏って、茶碗蒸しの中に一粒とか二粒とか、そういうちょっとずつの使い方しかしないんでしょうね」と話していたのだが、そういうことだったのか。昔の人の知恵なんだな。
夜は、とよみさんもそのままうちに来て、一緒にごはん。この前彼女にいただいた手作りのマーマレイド(とウスターソースとすりおろした玉ねぎとにんにく)でスペアリブを漬け込んでいたので、それをオーブンで焼く。あとはごぼうとツナとわかめのサラダとか、セロリとにんじんのきんぴらとか、適当な副菜。あとから、六甲全山縦走に参加していたヒロが、ぼろ雑巾のごとく疲れてやってきた。彼は、数年前一緒に富士登山をしたときも、一人だけ余裕だったのだが、今日は雨にふられたのが相当きつかったらしい。「もう二度と縦走はしない」と宣言していた。しかし、とはいいつつ、かなりの早さで完走しているのがすごい。

11/9 SAT

英会話バイト。今日は、うちの両親も大山(鳥取)に行くし、妹は福井に遊びに行ってるし、アキもお伊勢さんで友人と会うそうなので、とよみさんに息子を預ける。つもりだったのだが、わたしより先に車で出発したアキが、チャイルドシートをおろさずに行ってしまった。とよみさんが一応、3歳か4歳くらいから使える、簡易なイスタイプのものを持参してくださったけれど、家を出るときにどの上着を着ていくかでもめて(息子は「家用に」と思って去年買ったカーキ色のフリースを気にいっているのだが、やたらオッサンぽいので、もらいもののGAPのオレンジのパーカを着せようとしたら断固拒否。結局おっさんフリースに…)機嫌を損ねたこともあり、いつものシートじゃない!と言って乗ってくれない。結局、とりあえず午前中はうちの実家にいて、午後、両親が大山に行く途中にとよみさんちに送っていってくれることに。こういう家族の協力があって初めて、無事バイトに行けます。感謝。土曜はいつも二校掛け持ち。移動の途中に「らぽっぽ」があるので、いつもそこでスイートポテトを一つだけ買う。今日はこの季節限定の「キャラメルりんごのスイートポテト」にしてみた。二校目でそれを食べていると、George(カナダ人の同僚)が話しかけてきた。非常にシャイでひかえめな人なので、いつもは、さしさわりのない挨拶程度しかしないけれど、たまたま「(講師以外)何か仕事してるの?」ときかれたので、「物を書いてる」と伝えると、とたんに彼の目がきらきら!となり、いつもの物静かさが吹っ飛んで、ウオーーーという勢いでしゃべり出した。なんでも、詩集を1,2冊出版しているそうだ。小説も書きたいと思ってチャレンジしているけれど、いつも書き終える寸前になって「ここを変えたい」という箇所が膨大に出てきて、リライトするのが嫌になって、あきらめるとのこと。「だから次は、最後の細部まで明確に決めてから書き始めるんだ!」と意気込みを語ってくれた。ストーリーラインもかなり詳しく教えてくれた。好きな作家の話になり、「ヘミングウェイ」の名前が挙がる。彼の作品のマッチョな側面はあまり好きではないけれど、文章の繊細さに感銘を受けているそうだ。なるほどたしかに、と思いながらきく。知らなかったけれど「対話の名手」でもあるそうで、「登場人物の会話を、すぐ隣できいているように思えるくらい自然に、そしてその対話自体がまるで美しい旋律のようなんだ」と絶賛していた。わたしはいくつかの長編を読んだことしかないので、短編も読んでみたくなる。でも会話の場面って、話してることをリアルにそのまま書いても全貌が伝わらない場合が多いし(必ずしも全貌が伝わる必要はないけれど)、かといって状況の説明みたいになったらもっとまずいし、本当に難しいよな、とあらためて思った。
仕事が終わり、とよみさんちへ向かう。今夜は家に帰っても、誰もいないので、ここで夕飯もいただく。つみれ鍋。美味しかった。とにかく、息子と二人きりで食事をすると、息子の面倒を見ながら食べなくてはいけないので、せっかく手間をかけたものでも、一体何を食べてるんだかわからない。だから作ってもらえることはもちろん、食卓に誰か別の大人がいる、ということが一番ありがたい。

11/8 FRI

朝起きると、ものすごくよい天気だったので、思い立って奈良へ行くことにする。目当ては「正倉院展」。子供の頃は興味がなかったので、訪れるのは初めてである。京都の四条や三条に出るよりずいぶん遠いし、たどりついた先の博物館でも混雑が予想されるので、息子連れで行くのをためらっていたのだが、今日の気候に後押しされた。たぶん今年、こんなに暖かい陽射しが降りそそぐ日はもうないだろう、と直感したのだ。京阪と近鉄を乗り継いでゆく。行きは、うまいこと昼寝してくれて、楽々。電車からは、平城京跡が見えた。博物館の列は5分ほど並んだだけ。さあ入場、というタイミングで、ぱっちり目覚めた息子。でも、ベビーカーを持ち込めなかったので、起きてくれてちょうどよかった。受付で「お母様がご覧になられているあいだ、無料の託児所をご用意していますが、ご利用されますか?」と夢のような申し出をいただくが、寝起きだし人見知りだしで、泣きわめくことは想像できたので、丁重にお断りする。先週末、民藝の博物館で、お皿とかにけっこう興味をしめしていたので、この展示も見せてみたかった、というのもある。中は想像通り、すごい人。西洋からきている絵などは、「現地の美術館に行けばめっちゃすいてるのに…」という思いがどうしても払拭できず、見に行く気があまり起きないのだが、「正倉院展」に関しては、ここで、このタイミングでしか見られないので、仕方がない。高円宮妃久子さまも、今日の午前中来られていたようだし、わたしたちが入ってしばらくしたあと、「20万人目のお客様が来場されました!」というアナウンスがあった。ハスの花の形をした仏具「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」や、夜光貝、トルコ石、ラピスラズリ、琥珀など世界各地の宝石をちりばめた「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」などは、今年の目玉といわれるだけあって、とても美しく、あざやかだった。これが、あの素朴な校倉造りの正倉院に1200年ものあいだ、焼失も略奪もされずに無事にその姿をとどめていたという事実。志村ふくみ氏がよく言及されている「裂(きれ)」もあった。「投壷矢(とうこのや)」と呼ばれる遊び道具の矢の先にまるい小さな重し?がついていて、矢によって重しの色が違った。それを見た息子が「スーパーボール!!」と喜んでいたが、カラフルさも大きさも、たしかに似ていた。展示物の詳細はキッズ用サイトがわかりやすい。まあ、今回は2歳児を連れてくわけだから、「ダダダダダ、としか見れないだろう、『正倉院展』がどういうものなのか、とりあえずみにいこう」という目的だったので、無事達成である。来年も来るつもり。もうあと何年かすれば、ゆっくり見て回れる日がくるだろう。そのとき彼が一緒に来てくれるかどうかはわからないが。外に出たのは14:30頃。ベンチでのんびりおにぎりなど食べる。しかせんべいを買ってあげようかな、と思ったけど、せんべいを持っている人には、軽く頭突きして要求してくるので、小さい子がもってると、けっこう危ない。ので、やめておいた。せんべいを持っていなければそこまでしてこないので、平和になでることができる。鹿はそのへんにおちてるチケットや新聞紙をバリバリ食べていて、「インクは大丈夫なのかな…」と少し不安に思った。息子は近くで鹿を見たのは初めてだったので、かなりおもしろかったようである。やわらかな緑をいだく若草山を眺めながら、味噌味とバニラのミックスソフトクリームをわけあって食べた。若草山にモノレールを通す計画があるようだが、正直「必要か?」と疑問に思う。本当にこれから先も末ながく観光客を集めたいのならば、山をあのままにしておくべきだなのでは。
近鉄奈良駅までに帰り道、「せんとくん」生みの親 「薮内佐斗司」氏の作品展「やまとぢから」が開催されているのを見て「は!」となる。薮内先生は、東京のときに働いていたカフェの常連さんで、いつもお弟子さんをたくさん連れて(10人くらい)お昼を食べにこられていた。必ず、ドリンクやデザートも全員注文してくださるし、食事が終わればすぐにアトリエに戻っていかれるので、お店にとってはありがたいお客様であった。せんとくんと先生の顔が似ているのは、有名な話。ある日お会計のとき、先生から「これあげる」と言われ、せんとくんストラップをもらったのは、自慢である。
帰りの電車は息子は元気はつらつ、大声で歯磨きの歌をうたう。「うえのは〜、したのは〜、まえば〜、おくば〜」「しー!(汗)」と制止するわたしをふりきり、「たべたらみがく、やくそくげんまん!!」まで歌いきったあと、車内にはクスクス…という笑い声が…。京阪は混んでたので、こりゃすわれないかな、と思っていたら、山伏みたいな格好をしてスキー用のステッキを持った謎のおじさんが、ベビーカーをうばいとり、車内をかきわけて進んで空いている席を見つけ「ここ、すわれるぞ」と言って、お礼を言うわたしを振り向きもせず去って行った。

11/7 THU

わりとあたたかい。午前中、ざあっと通り雨、その後晴れる。
目覚まし時計を買った。今までずっと古い携帯(ガラケー)のアラームを使っていたのだが、その携帯をなくしてしまったし、iPhoneの目覚ましは使いにくいし、アプリもいまいちいいの見つけられないので。900円くらいの安いものだったけれど、二つアラームがついていて、5分ごとにスヌーズがなる。このスヌーズ機能が何より重要。ガラケーのアラームは、スヌーズの時間も変えられるし、音/バイブも切り替えられるし、ものすごく優秀だよな。とはいえ、10年ぶりくらいに目覚まし時計を使ってみて、「数字が大きくてみやすい!(しかも押したらランプがつく)」という非常にベーシックなところに感銘を受けている。カチカチいう針の音は苦手なので、もちろんデジタル。
ポコヨ(アニメ)がラッパを吹いてるのを見てほしがっていたので、アキがおもちゃのを買ったのはいいのだが、けっこう肺活量が必要で、息子はうまくならせずにいた。腹を立てて「これ、こわれてる」と言って、2週間くらいおもちゃ箱にしまいこんであった。でも、今日またポコヨを見て、やっぱり吹きたいと思ったらしく、ふたたび試したら、上手にプー、と音がなった。そのときの息子の顔ったら! 目がどんぐりみたいにまんまるくきらきらっとなり、ほっぺが赤くなる。その後30分くらい、ひたすら吹いていた。こういう瞬間にこれからも何度も立ち合えると思うと、子育てってかなりお得だ。
夜、京都帰りの妹が家に寄ったので「タイ風サラダ残りあるよ」と言ったら「タイフウサラダ?!」とやけに驚いている。「台風サラダ」と思ったらしい。彼女は、今スペイン語、フランス語、タイ語、日本語、英語とさまざまな言葉に取り巻かれているので、言語感覚がちょっとおかしくなっているのだろう。でも、台風サラダ、食べてみたいかも。そういうタイトルの短編も書けそうだ。

11/6 WED

朝晩はぐっと冷えるけど、昼は強い日射し。こういう気候は「風邪をひきやすい」と言われるけれど、季節がうつりかわっている証拠でもあるので、嫌いではない。
午後、通りかかったパン屋さんで、息子のおやつにパンをひとつだけ買った。彼が選んだのは「アンパンマン」の顔を模したもの。でも中身はクリームだった…。「コーヒーあんぱん」が今日のお買い得品だったけれど、売り切れていた。今度買いにこよう。ここのパン屋さんは、わたしが小学生か中学生のときに出来た。お店のおばちゃんの子たちも、私と同世代だった。パン屋には、今ではお孫さんが出入りしている。
この前、台風が来たときに、写真に撮っておけばよかった、と思う光景があった。でも、たぶんもう二度と撮れない。残念だけど、「撮っておけば…」と何度も思い出しているので、逆に光景がくっきりと頭に焼きついている。こういうイメージは、将来的に小説の中で少しかたちを変えて使われることが多い。この日記は、瞬発的な記録、という意味では写真(とかデッサン)のようなものなので、本当の本当に衝撃を受けたことは、だいたい書いていない。書くとうすまってしまうからだ。うすまると、それをどうにか伝えたい、表現したいというモチベーションがうすれるので、小説に出てくることは少なくなる。あ、でも、おいしいと思ったごはんやレシピは、(小説に)そのまま使うことが多いかも。
夜ごはんは、カレイとトマトとたまねぎの洋風煮つけ、ブロッコリーとウインナーとたまごのお味噌汁(たまごは割り入れてかきまぜずにすぐ火をとめて放置したら、温泉卵みたいになった)、それからハヤトウリのタイ風サラダ。このウリは先日とよみさんにいただいて、初めて料理した。もう少し、ウリの味を生かすものにすればよかったかもしれないけど、これはこれでおいしかった。

チョコレート

フロレスタでのキャンペーン、
「10のドーナツのお話~クリスマスまでの贈りもの~」
今日11/12(火)は『チョコレート』の日。
4話目の、学校さぼって海へ行く男の子のはなし。
nakabanさんの挿絵では、ドーナツの穴から海が見えます。

詳細は ココ
このページで、これまでのお話をダウンロードできます。
今のところ「ネイチャー」と「シュガー」までできるようです。
ページのまんなかあたり、「日程」からどうぞ。

11/5 TUE

晴れ。ちょうど秋と冬のあいだくらい、と感じられるような気候。
夕方、妹に息子を預けて英会話バイト。今夜は彼女がお風呂にも入れてくれたようだ。しかし息子はごはんの前にせんべいを食べまくったようで、結局わたしが帰ってくる頃に晩ごはんを食べていた。うちの母にスプーンで食べさせてもらい、妹にはその横で絵本(あいかわらず「バムケロ」)を読んでもらっていて、子どもの頃好きだった「ぼくは王さま」という童話を思い出した。
先週フロレスタのスタッフの方からメールがあった。「10のドーナツのお話」について。福島のとある小学校の司書さんから「学校で配りたいと思うがいいか?」という問い合わせがあり、わたしにも許可をもとめてこられたのだった。もちろん快諾。いちおう小説なので、童話とは違ってちょっと難しいところもあるかな、とは思うのだが、小説を読んだことのない子たちへのきっかけになるといいな〜と思う。そして、それが他でもない福島県ということだ。わたしの親戚も福島に住んでいて、つい先月電話で話したところだが、やはり「放射能が……」と言われていた。震災、そして原発事故、いまもつづく大変な日々。はっきり言って、震災後、わたしは福島のために、何ひとつ役に立っていない。なので、もしあの物語が配られて、少しでも楽しんでもらえたなら、こんなにうれしいことはないです。

11/4 MON

祝日。朝、家族で図書館に寄ったあと、とよみさんちへお昼をいただきに。おなかを空かした息子が、塩麹でつけた鶏のからあげと、栗ごはんをものすごい勢いで食べ出し、目をみはる。かぼちゃの唐揚げ(てんぷらというより唐揚げ)、はやとうりとツナのサラダ、それから、さといも入りの湯豆腐。文字通り、里芋と豆腐がこんぶだしで煮られているのだが、これをしょうゆ、すだち、大根おろしで食べるとびっくりするくらい美味しい。里芋がとにかく新鮮で、まっ白。素材の味を最高に引き出したメニュー。小鉢に上品に盛りつけたら、料亭とかでも出せると思う。湯豆腐は、豆腐に火を通しすぎないことがポイントだと教わる。一応知識では知っていたけど、いつも火を通しすぎるんだよな。他の野菜も一緒に煮るときは、豆腐だけ最後に入れたらいいよ、とのこと。それから、息子用にリュックサックを作ってくださった。彼は今はポコヨのリュック(ebayで買った)が大好きなので、新しい方は背負おうとしなかったが、おそらく来年再来年あたり大活躍するだろう。ポケットもたくさんついていて、使いやすそうだ。
午後は、万博公園へ。この前車で行こうとして大渋滞に巻き込まれて懲りたので、今日は電車で。ちょうど妹も、ロハスフェアのマッサージブースで手伝いをしているらしかったのだが、今日の目的は、ロハスフェアではなく、大阪日本民芸館の秋季特別展。「民藝運動の巨匠たち」というタイトルで、濱田庄司、河井寛次郎、芹沢銈介の三人がメインで取り上げられている。民藝運動に関しては、あいかわらず知識は乏しいが、本物の作品を見るに越したことはない、と思っていたので、わくわくして訪れた。アキも興味津々。息子がいるので、交代で見ようかと思ったけど、今日は木枯らし1号が吹いたくらい寒くて、結局三人で回った。万博公園に人はたくさんいたけれど、その展示場にはほとんど人がいなくて、貸し切り状態。息子を退屈させないため、とりあえず抱っこして「どの色のお皿がすき〜?」などと話しかけまくり、無事全部しっかり見ることができた。息子はときどきお気に入りのを見つけては「これ、もらってかえる〜」などと素直すぎる感想を述べていた。たしかにわたしも、いくつも「もらってかえりたい」もの、あったけど…。これまでほとんど知らなかった芹沢氏の作品に、ずいぶん感銘を受ける。それから、その三人の作品とは違うが、青森の「菱刺し」「こぎん刺し」にとても惹かれた。
夜は、トマトうどん。キャベツ、にんじん、たまねぎ、しめじ、セロリなど、野菜たっぷり。

11/3 SUN

隣の駅の近くにある教会で人形劇とバザー。自転車でも行ける距離だけど、小雨がふっていたので、アキに送ってもらった。着いたらもう始まっていて、しかも息子は最初怖がって「かえる〜」と言ったけれど、途中からひきこまれて、最後まで見ていた。この教会は、幼なじみの川越家のおかあさんがオルガンを弾いていたので、子どもの頃からよく一緒に来ていた。小さくてシンプルな教会。わたし自身はクリスチャンではないけれど(イエスは偉大な人だとは思う)、幼い頃の記憶の中に、遊び場のひとつとして、とても自然なかたちで礼拝堂や十字架が位置づけられている。バザーもその頃からつづく、毎年の恒例行事。とはいえ、訪れたのは、20年ぶりくらいだったので、すごくなつかしかった。あの小さい庭で、おでんや焼きそばや焼き鳥が湯気をあげている。不用品(リサイクル)を売るいわゆる「バザー」は、礼拝堂の中で行われる。今回も近所のおばさんたちがオープン前から15人くらいつめかけて並んでいたので、「うわ〜」と思ったが、前回 ので慣れていたこともあり、「この地域では、バザー=バーゲンなのだな」と冷静に受け止めることができた。あまり期待せずに見て回ったが、今回のはユニークなものがわりとたくさんあり、みごたえがあった。でも、礼拝堂の中で、こんなにも物欲がひしめいて良いのだろうか…とはやはり疑問に思った…。
午後、バザーの手伝いを終えたおばちゃんと次女のゆきちゃん、ゆきちゃんのだんなさま(カンボジア人)と二人の息子くん(4歳と1歳)がうちの実家に遊びにくる。川越家とうちは、団地時代はほぼひとつの家族といっても差し支えないくらい、頻繁にお互いの家を行き来していた。大人になってからは会う機会も減ったけれど、会うと妙にほっとする。今日ひさびさにおばちゃんに会って、わたしという人間のベースに、この人の笑顔や声や人生観というものが、自分で思っていた以上に、ふかく影響している、ということに気がついた。つまり、彼女が「残念だ」と思うような生き方はしたくないのである。彼女の孫、つまりゆきちゃんところの4歳の長男くんと2歳半のうちの息子は初めは警戒しあっていたけれど、だんだん仲良くなり、廊下にマットレスでトンネルを作ってあげると、大喜びできゃーきゃー言って遊んでいた。遊び疲れたあとは、トンネルの中で二人でおやつを分け合って食べていた。その光景を見ていたら、マットレスやふとんや段ボールが家やお城だった子どもの頃のたのしい気持ちが、手をのばせばさわれそうなくらい近くに感じられた。
夕方、川越家が帰ったあと、アキと息子と三人でブロッサム(小さめのアウトレット)に行こうとしたら、きょうこ(妹)とヒロ(弟)もついてきた。ネットでほしいものを探した方が効率が良いのはわかっているけれど、たまにこうしてリアルな買い物に行って、素敵なものが見つかると喜びはひとしお。にしても、子ども一人に対し、見てくれる大人が4人いると、なんてラクなんだ…と感動する。
うちに帰り、巨人対楽天、最後にマーくんがばっちり押さえて優勝したのを見て、またミーハー的に感動する。

11/2 SAT

英会話バイト。昨夜、夜中までちえちゃんとチャットをしていたので、からだがきついかな~と思ったけれど、意外といけた。生徒さんたちからパワーをもらいながら授業ができるからだと思う。今日でカウンセリング週間は、いったん終了。
昨日のチャットで、ベジタリアンやマクロビのことを話した。うちの妹と千絵ちゃんがとてもよく似た考えみたいなので、全然ベジではないわたしも、多少は興味というか、好奇心はある。一口にベジタリアンといっても、さまざまな考えの人がいるわけだが、とりあえず昨日の話の結果、千絵ちゃんは、「動物を食べること自体が嫌なのではなく、動物を扱う人たちのやり方の汚さに憤っている」のではないだろうか、ということであった。自分たちが利益を得るために、動物たちが声をあげられないのをいいことに、苛酷な環境におき、そういう不自然な環境で育った肉を、平気な顔して出荷している。これは、日本のペットショップ問題とも共通しているし、おそらく昔の奴隷制度とも似ているだろう。「どうせ食べるために殺すんだから、どんな育て方をしてもいい」という理論が通るなら、わたしたち人間だって「どうせ死ぬんだから、どんな生き方してもいい(殺人・強盗みなOK!)」ということになってしまう。自分以外のもののためにより良いプロセスを求めることは、延いては自分自身をすくう。世界中の「ゴールデンルール(黄金律)」でも昔から言われているとおり。
しかし夜は実家で普通にすき焼き(肉の産地も確かめてない)を食べたわたしである。まだまだ全然知識もないし、正直、食べ物のことにあまり神経質になりすぎるとすべてがおそろしく見えてストレスがかかり、そのストレスが一番からだに悪そうだな…とも思っているのだが、それでも、我が家の食卓には2歳児がいるので、彼のために少しずつ勉強していきたいと思っている。

11/1 FRI

秋らしい、よく晴れた日。そうじもはかどる。
リビングにまだエアコンがなく、その取り付けを父の知り合いの業者の人(井上さん)に頼むことになり、午後、父と井上さんが下見にやってきた。井上さんはいかにも大阪の商人、といった風情の陽気なおっちゃんである。フルネームがよくある名前らしく(仮に「井上たかし」にしておこう)、この前ゴルフのコンペで「5位 井上たかしさん!」と呼ばれたので、喜び勇んですっとんでいったら、同姓同名の別の「井上たかし」さんだったそうな。いわく「大恥ですわ!」しかもその後、ブービー賞か何かの35位であらためて呼ばれ、またのこのこ表彰台に上がることになってしまい、「ああ、先ほどもらえなかった方の井上たかしさんですね」と言われたそうな。まるで『ちびまる子ちゃん』に出てきそうなエピソードである。
所用があって、nakabanさんと電話。かなり緊張して、変な応対になってなかったか不安だ。(たぶんなってた。)もったいないくらいの言葉をいくつもいただき、感激。夢がずっとつづいてるみたいな感じ。
夜、ロンドンの千絵ちゃんと数時間チャット。色んなことを話す。結婚のこと、ベジタリアンのこと、妹の近況など。千絵ちゃんもわたしも、「妹の話は俺の話」というジャイアン的思想にもとづき、好き勝手にそれぞれの妹の話をしまくる。ごめん、妹たち…。(←今さら)
社会的な仕事をすると、良くも悪くも、きっちり評価が出る。主婦業や子育てはそれがない。それはときに苦しくはあるが、尊いことでもある。尊い、というのは、つまり、「取り替えがきかない」ということだ。評価や対価がすぐに出る仕事というのは、たいてい取り替えがきく。取り替えがきかない仕事は、つまり誰ともくらべられないがために、評価がつきにくい。実際は、主婦業だけではなく、さまざまな業種、たとえそれが会社員であっても、誰にも気がつかれず、評価もされない、だけど実はものすごく大事な仕事をしている人たちはたくさんいるのだと思う。もしかしたら、一般的には「無職」「ニート」「ホームレス」と見なされている人たちの中にもいるかもしれない。短期的な評価に惑わされず、そういう「仕事」をつづけるためには、モチベーションのところに、信念が必要だろう。その信念が多くの人々を幸せにするものならば、時間がかかっても必ずいつか認めらるし、認められなかったとしても、悔いはないはずだ。
夜、豚汁。アキと息子が大好きなマカロニサラダ。200gまるごと全部ゆでたので、大きなボウルやんまもりできた。

10/31 THU

息子は咳もほぼなくなって、家の中にとじこもっている必要もなさそうなので、今週のうちに行きたいなあ、と思っていた京都へ。妹もきた。息子は最近ベビーカーに乗るのを嫌がりはじめて、かといって長距離を歩けるわけではないので、必然的に抱っこする時間が増えている。12kg弱とはいえ、やはり重い。妹は力持ちなので(昔から握力とかわたしの倍以上あった)一緒にきてくれて助かる。
今日も三条へ。まず nowaki へ。江籠正樹展が開催中。木のぬくもりがあたたかい、小さな人や動物たち。わたしは西淑さんのカレンダーを、妹は牧野伊三夫氏の手ぬぐいを買った。西さんの絵は、ペイントした紙を切り貼りしてあるのだが、それを印刷すると、小さな魔法がかかったようにレイヤーがなじみ、完全に一枚の絵になる。(だから夏に初めて原画を見たとき、その立体感に驚いた。)妹が買った手ぬぐいは、大きなくじらが描かれている。これも素敵。牧野氏が題字やイラストなどを描かれている「飛騨」という小冊子をいただいたのだが、読み応えがあっておもしろかった。その後、退屈してきた息子をなだめるため、鴨川の河川敷におりて、少し遊ぶ。息子におにぎりをあげるときは、とんびにとられないよう、細心の注意を払いつつ。それから、平安神宮の方へ歩いて向かう。目当ては、目下傾倒中の志村ふくみ氏のギャラリー。彼女の作品をきちんと見るのは初めてである。「さわらないでください」と書いてあったので、もちろんふれてはいないが、目で見ているだけなのに、その肌触りが、やわらかく、力強く伝わってきた。布の質感だけではなく、色だけで表現された世界そのものが。「ニケ」がテーマになっている着物があった。ルーブルにある「サモトラケのニケ」のことかな。色は、水色と青。両手と翼をひろげて船の舳先にたつニケが、白い着物を着たとすれば、風をうけ海の色を受け、あんな色になるにちがいない。というか、着物そのもののかたちが、すでに翼のようだと思った。
帰り道、息子が寝てくれたので、和菓子など食べ歩きしながらのんびり帰る。わたしはくりむし、妹はニッキがきいた何かだった。
わたしが日本を出たとき、妹はまだ高校生だった。当時は二人ともとがっていた上、趣味が全然違ったので、二人で一緒に出かけたことなんて一度もなかった。その後、留学先に何度か遊びにきたことはあるけど、そのときはわたしが「案内する」という係だったので、「一緒に出かける」とはまたちょっと違う。帰国したあとも、東京、福岡と、大阪から離れて住んでいて、いざ大阪に戻ってきてみると、次は妹が日本にいなかった。なので、こうして二人(実際は+1だが)で、京都に行くのなんて、初めてである。今は昔と違って、興味がかぶっている物事もいくつかあり、「あのお店入ってみよう」とか「あれ、かわいい」とか、なごやかな会話が飛び交う一日だった。

10/30 WED

朝から病院。とりあえず適当に選んだ病院に行ってみたけど、福岡でかかりつけだった小児科とどうしてもくらべてしまって、不満が残る。きっともっといいところがあるはず、と思っていたら、マンションの同じ階のママさんが良さそうなところを教えてくれた。今度はそこに行ってみよう。
薬を飲んで、息子も少し体調を持ち直す。実家で妹としゃべっていると、ピンポーンと呼び鈴がなった。出てみると、警察官。「お隣のSさんを、最近お見かけになりませんでしたか?」え?え?なになに?とちょっと動揺しつつ「えーと、4,5日前にご主人が車を洗っているのを見ました」と答える。気になるので様子を見ていると、警官二人は逆どなりにも話をききにいったあと、Sさんちの呼び鈴をならしまくり、出てこないので勝手に門をあけて入って、庭から呼んだり、窓をのぞきこんだり、郵便受けをチェックしたりしている。妹が警官に「何かあったんですか」とたずねたところ、「(遠方に住む)息子さんから、『連絡がつかない』と通報がありまして」とのこと。今までトラブルなど一度もない、穏やかな隣人さんだったので、こちらまで不安になって、外出中だった父と母に一応連絡しておく。母は「そういえば、ここ2,3日見かけてないなあ…」と言っていた。
そんなタイミングで、小林さん登場。なんでも、急な日帰りの仕事で大阪に来て、しかもその仕事先がうちのすぐ近所だったので、お茶しにきたのである。おみやげに、ハーゲンダッツのアイスクリームをくれた。アイスがぴったりなくらい、今日は日射しが暖かく、わたしが小林さんと庭で話しているあいだに、いつのまにか妹と息子は公園へ行ってしまっていた。小林さんは、帰ってきた息子としばらく遊んでくれて、それから東京へ帰って行った。
その後、家に帰って晩ごはんを作っていると、母から電話。お隣のSさんが、赤福を持ってうちにあらわれたそうである。どういうことかといえば、なんと「お伊勢参りに行っていた」そうだ……。母が今日の午後警察が来たことを伝えると、「ええ〜〜!」とびっくりされていたらしい。携帯電話の普及したこの時代に、こんな落語みたいなオチってある?! と呆れつつ、笑い話ですんで本当によかったと思う。

シナモン

フロレスタでのキャンペーン、
「10のドーナツのお話~クリスマスまでの贈りもの~」
今日11/5(火)は『シナモン』の日。
3話目の、働くお母さんのはなし。舞台となる時刻は早朝。
nakabanさんの挿絵は、大きなシナモンスティックが印象的。

詳細はここ

10/29 TUE

曇っていて、寒い。風邪を発症した息子は、熱こそ下がったものの、鼻水がずるずる。しかも、ちょっと鼻が出るたび「はなでた、ふいて〜」と言うので、はな垂れ小僧にはなれない彼である。(その分、わたしが大変。早く自分で鼻かめるようになってくれ)昨夜、息子は5回くらい起きて泣き、そのたび起きては抱っこして落ち着かせたが、トータルするとまあまあ眠れているので、わたしは元気である。それを見たアキは「分割睡眠を統合できるのって、ひとつの能力やんな。うらやましいわ」と言う。そう言われてみれば、たしかにそうだ。2時間ずつでも3時間ずつでも、とにかく一日の中で8時間をどうにか確保できればいいのだから、けっこう便利な能力である。昨夜は久しぶりにそうやって何度も起こされたので、さすがに明け方あたりは「う〜ん眠いなあ」とは思ったけれど、「ああそうだった、つい1年くらい前まではこうやって夜中何度も何度も起こされてた日々だった…」と母乳を飲んでいた赤ちゃん時代の息子を思い出し、すこし甘い気分にすらなった。母という不思議な生き物。
夜は1コマだけ英会話バイト。今日もクラスのあと、高校生の親御さんと三者懇談。つつがなく終わる。帰ってみると、息子の咳はものすごくひどくなっていた。こりゃ明日は病院行かないと。
予想はしていたけれど、息子は妹にもうべったりである。「きょうこちゃん、きょうこちゃん」と言って、絵本を読んでもらったり、遊んでもらったり。わたしも、いとこが10歳上とか20歳上とかだったので、その気持ちはわかる。安心して甘えられる子育てベテランのおばあちゃんもいいけれど、それよりも少し頼りなくて、若くて、パワーがあるお兄さんお姉さんに遊んでもらうのって、ほんとに楽しくてわくわくしたものだ。同じように幼稚園でも、おばあちゃん先生も大好きだったけど、恋するようにときめいたのは、若くてきれいな先生だった。その話をこの前みさき(同じ幼稚園だった)としたら、「そうそう、モトコ先生!憧れやったよな〜」と意見が一致した。
プロフィール

織田 りねん

Author:織田 りねん
<おりた りねん>

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lingolinen*gmail.com
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