12/24 MON

ひじょうに寒い。日本海側は大雪のようだ。こんな寒くても、息子はハトが見たいらしく、弟と三人で成田山へ行く。成田山では大きなクレーン車が大きな門松をたてているところで、息子はそれ(注:門松ではなくクレーン車)を見ても喜んでいた。おそらくこれからほぼ毎日成田山へ行くことになるだろう。成田山のハトは、石をぽいっと投げてもエサだと思って集まってくる。しかもつついてさえいる。アホすぎやろ。生物としてどうかと思う。
今夜はクリスマスイブだが、今年の実家はぜんぜんクリスマスの飾り付けをしていない。息子もクリスマスやサンタがなんのことやらまだわからないようなので、まあ来年以降でいいかな。晩ごはんは、蒸し鶏にアップルパイっていうびみょうにchristmassyなような、でもやっぱりずれてるようなメニューだった。
家にテレビがなくて、数ヶ月ぶりに実家のテレビをみると、知らない人たちがいっぱい出てる。今日は「壇蜜」を知った。女性タレントの32歳って、昔だったら絶対隠す年齢だと思うんだけど、今では(人によっては)売りにできる年齢なのか。それにしてもこれだけうつりかわりの激しい芸能界で、テレビつけたら必ず出てる人たちって、どんなに悪人に見えても、実際会うといい人なんだろうな。「鶴瓶の家族に乾杯」は安定のおもしろさ。いちばん好きな番組かも。今日、佐野史郎が石川県羽咋市の写真館をたずねた場面で、ご主人が「今はデジカメがあるから何百枚でも簡単にとれるけど、昔フィルムが貴重だった頃は、2枚で決めなければいけなかった」というようなことを言っていた。どこかで読んだ料理の本に「塩やしょうゆの味つけは2回で決めましょう。それ以上になると、舌が麻痺してわからなくなります」と書いてあったのと共通する何かがあるな、と思った。一言でいえば、集中力か。

12/23 SUN

大阪へ。息子が乗り物好きな少年になってからから、初めての新幹線移動。ホームに列車が入ってくるときから、目をきらきらさせて指をさし、乗りこんでからも基本おとなしくひざにすわっていた。少し飽きてくると、手すりをあげさげしたり、コートをかける取っ手を出し入れしたり、トミカのバスを窓際に走らせたり、窓から見える車を見つけては喜んだり、なにかと楽しみを自分で見つけて遊び、後半の40分は眠ってくれた。乗り物好き万歳、と思いました。
両親と弟が新大阪のホームまで迎えにきてくれる。息子は写真やスカイプなどで名前を覚えていたので、すぐになれていた。アキから「福岡は雪がふってるよ」とメールがきた。
実家の新聞をひらくと、11月に西南大学で行われた池澤夏樹の講演の様子が載っていた。新聞社主催だったし「そのうち新聞に記事として載ります」とも言ってたけど、今福岡のうちでは新聞取ってないし、いつ載るのかも知らなかったから忘れていた。「おおこれこれ!」と驚くわたしを見て、父が「縁があるってことやで」と言っていた。やはり河出書房の世界文学全集、すこしずつ集めようと思う。文字が大きくて読みやすいのと、ならべると色がきれいなのが魅力的。
昨夜アキが寝ぼけながら年賀状を書いていて、郵便番号を書き間違えた。「しまった!書き損じた!」運悪く修正液もない。(いつもならわたしが持ってるけど、筆箱ごとスーツケースに入れて送ってしまっていた)「交換するのも面倒やし、ぐちゃぐちゃって消してそのまま近くに書き直しても良さそうな友達おらんの?」とわたしが提案すると、「おる。こいつにしよう」とアキはひとり選んだ。そういうとき選ばれる友達って、いいなあ。わたしも誰かが書き間違ったとき「あの子ならゆるしてくれるやろ」と言って選ばれたい。

12/22 SAT

英会話の仕事。今日もだいたい問題なく終わったけど、他のクラスからの振替の生徒さんから、short-termという単語のハイフンはなぜあるんですか?ときかれて、うまく答えられなかった。あとからネイティブの先生たちにきいてみたけど、「何かしらルールはあるとは思うんだけど、わかんないな〜」とか「Who cares!」とかいう答えしか返ってこなかった。しかし、そんなところを気にしていては、英会話は上達しないんじゃ……、というのはわたしの負け惜しみかな。帰ってからネットでも調べてみたけど、やはりよくわからないまま。同じ会話の流れで、Hankが冗談めかして「遠い将来、英語のa/an/theはなくなるんじゃないか。携帯のメールとかじゃ誰も使わないしな」って言ってたけど、一理あるかも、と思った。
仕事のあと、眠かったけど、明日から息子と実家に戻るので、がんばって荷造り。リストをこまかく書き出して荷造りするのは、父と同じやり方だとこの前気づいた。あと、旅行から帰ってくると、できるだけはやく荷解きして日常に戻したいっていうのもまったく一緒。スーツケースをクロネコで送ると、重さ関係なく一定料金なので、本とかつめこみまくる。飛行機に乗るなら絶対アウトな重さ!すごく近所に集配所があるので、車で持っていくと、年末だからか混み合っていた。あるおばあちゃんが段ボール抱えて「これ、東京の孫へ送るんやけど、クリスマスまでに間に合うかねえ」と心配そう。クロネコのおばさんは「あさってには着くから大丈夫ですよ!」と。アクセサリー職人らしき長髪のお兄さんは常連風。クロネコおばさんに「沖縄は、船が出なかったらちょっと遅れるかもしれません。最近は何日もとまらず出てるから大丈夫だと思うけど」と言われると、「わかりました。一応お客さんに連絡しときます!」と。ここにいると、いろんな人の人生模様がかいまみえるなあ。魔女の宅急便じゃないけど、クロネコの集配所でバイトするのってちょっと楽しそうだなあ、と思ってしまった。
その後、一足はやくクリスマス気分を味わおうと、「博多スイーツ倶楽部」にケーキを買いに。今はもう引っ越してしまった、うちのマンションのお向かいさんが教えてくれたケーキ屋さん。わたしはチョコレートケーキ、アキはベリーレアチーズタルト、そして息子にはショートケーキ。息子にまともなケーキをあげるのは初めて!(1歳の誕生日に砂糖抜きで作ってみたけど、まったくおいしくなくて、しかもまだ食に興味のなかった彼は一口も食べなかった)どんな顔するかな?とわくわくしてみてたら、そこまで甘いもの好きではないらしく、半分しか食べなかった。わたしも半分しか食べられなかった。甘いものはおいしいけど、少しでいい。息子へのプレゼントには、マグネットのおえかきボード「せんせい」をあげた。わたしも小さい頃持ってて大好きだった。その頃から驚くほど基本的なデザインは変わってない。でも、細部が微妙に進化してる。カラーの「せんせい」もあったけど、自分で好きなペンの色を選べるわけじゃなくて、ボードを格子状に分けて色をわりふってるだけで(たとえば右上を塗ればいつも青、みたいに)絵を描く想像力を奪うという意味で逆に不自由そうだったので、あえて白黒にした。そういう偽の自由って、ちまたにあふれてるから気をつけたい。ちなみに「せんせい」に今はまってるのは、予想通り息子よりわたし。描いたものを直後にめちゃくちゃにされたり消されたりするのは全然かまわないけど、描いてる途中でじゃまされるのはいやなので、描いてるときに息子がやってくると、「今ママが描いてるねん!」と鬼の形相で死守している。誰のプレゼントだか。
夜ごはんは豆乳鍋をつつきながら、Abbeyビールをちょっとだけ飲んだ。

12/20 FRI

朝から雨。今日も図書館へ。休憩場所にいたら、紳士と係のおじさんが会話をしていた。すぐ近くなので全部きこえる。紳士のおじさんが「図書館で飲食禁止なのはわかるが、水もだめというのは理解ができない」という。感情的ではなく、あくまでも淡々と。係のおじさんは「いや、しかし公共の本が濡れたらいけないので。飲食コーナーに行っていただければ飲めるわけですし」と冷静に対応している。紳士は「今はペットボトルの水を持ち歩くのが常識だし、飲んだらみな、すぐフタをしめるではないですか。お茶やコーヒーなら嗜好品なので禁止なのはわかります。が、水は生きていくのに必需品ですよね。『飲食禁止』のポスターにひとこと『(水はのぞく)』と書けばいいだけのことですよ」と具体的な案まで提案している。係のおじさんは押され気味だった。結果、どうなったのかはわからない。わたし個人的には、水は許可してもいいと思う。でもきっと次は、お茶を飲んでる人が注意されたら「水はよくてお茶がだめなのは、なんでだ」とか言い出す人が出るのを、係の人はおそれているんだろうな。図書館の係の人たちってすごく杓子定規にルールを押し付けてくるのは面倒だなって今まで思ってたけど、最近、雑誌の新刊を全部盗んだ人がいて、そのせいで全員がカウンターまで行って借りにいかなくてはいけなくなった。「良識にゆだねる」っていうのができないと、個人の裁量で判断するっていうのがどんどんむずかしくなる。
昨夜、アキと髪型の話をしていた。
私「宮古島行ったとき、わたしボブやったやん」
アキ「そやったっけ」
私「前下がりボブ」
アキ「なにそれ?」
私「ボブの種類」
アキ「ほんなら後ろ前ボブとかもあるん」
私「わけわからんやん」
アキ「横ななめボブは?」
私「うーん、それならあるかもしれん」
それまで黙ってきいていたの息子がとつぜん一言。
「ブボ!!!」
うまくまねできたぞ!と得意な表情だった。

12/20 THU

昨日今日と、とてもよく晴れているので、ひさしぶりにふとんを干した。夕方図書館に行こうとしたら、息子がチャイルドシートで寝てしまい、うっかり抱っこヒモもベビーカーも持ってきてなかったので、素手の抱っこでかかえてよいしょよいしょと運びこみ、わたしの上着などをまるめてその上に寝かし、起きるまで好きな本を読んでいた。「ああ、一人で図書館で本を読むって、こんなにも優雅な時間やったのね」と驚きをもって思い出す。30分くらいだったけど、しあわせだった〜。年末年始用に、本を大量に借りた。うちはマンションの二階で階段がないのだけど、機嫌がいいときは息子はちゃんとのぼってくれる。でも今日は寝起きだったこともあり、抱っこを要求。大量の本と11kgに近づいている彼はまあ重い。が、車で買い出しにいったときなんかは、抱っこヒモで息子を抱っこし、背中にはぎゅうぎゅうづめのリュック、右手にベビーカー、左手には買い物袋、とおそらく合計25kg〜30kgのものをからだに身につけて階段をのぼっているので、本と息子くらい平気だ。いま、「本と息子」って書いて、あ、わたしの今の生活を一言で端的にいうなら、このタイトルだなって思った。
安納芋が安かったので、買って炊飯器で蒸して、おやつに息子と一本を分けて食べた。夜は、ルクルーゼのレシピ本に載ってる「ロールじゃないキャベツ」。いわく、キャベツで包むメリットは味的にはないそうなので、だったら同じ具をそのままぶちこんで煮てしまうという大変手抜きかつおいしいレシピです。うちの定番のひとつ。
グラタンからラザーニャへの音楽、画像、書類のファイルの移動をまだしていなかったのだけど、あんまりぐずぐずしてても仕方がないので、今年中に終わらせよう!と決めて、今夜取りかかっている。

12/19 WED

子どもプラザ出会った人の中にインドの人がいる。名前はJhumpa。大学教授の旦那さんについて、福岡にやってきた。息子さんはもうすぐ二歳だ。その状況をきいただけで、ジュンパ・ラヒリの緻密な小説風景を思い出す。名前も一緒だし。(ジュンパ、はあだ名らしいが)。彼女と初めて会ったのは春先。それ以来、プラザで会うたびいろいろな話をきかせてもらっている。今日は、ヒンズー教のお祭り「ディワリ」について教えてもらった。お正月はそこまで派手ではなく、それよりも10月/11月に行われるこのお祭りの方が盛大なんだとか。みんなが服やサリーを新調して、お菓子やごちそうを食べ、外をねり歩くらしい。光のお祭り、とも言われるくらい、ライトアップがきれいで、夜も家の電気をつけっぱなしにするんだそうな。「プージャ」という言葉が印象的だったので、あとで調べたら「お祈り」という意味だった。とにかく道に人があふれるから、車は通れないくらいよ、というそのお祭りのことをアキにも話したら「いつか行こうや!」と乗り気になっていた。
夕方、近くの公園にいたら、小学校低学年の男子三人が、BB弾のピストルを手に持ちながら、鬼ごっこをしていた。弾をこめて打っているので、「目に当たったりしたらあぶないなあ」とひやひやしながら見てたら、そのそばで野球をしてた小学校高学年の男の子の一人が、知り合いではないその子たちに向かって「おまえら、人に向かって打つな!あぶなかろうが!」と一喝した。そのすぐそばでは中学生の男子たちがその様子をちらちらと見ていて、さらにそのまわりには、わたしと息子や、犬の散歩中のおばあちゃんや、仕事をさぼり中のオッサンがいて、遠巻きに見ていた。どこの場所でもこんなふうにすべての世代が自然と入りまじって生活することができれば、子どもたちが、(いろんな意味で)危ない目に合うことはないんじゃないかな、と思った。
夜は、シイラのムニエル、麩としめじのすまし汁、など。あと、昨日のふろふき大根の肉味噌と大根がちょっと残ってたので、豆腐を足して湯豆腐状態にして、一緒に食べた。

12/18 TUE

ここ3日間くらいあったかかったけど、今日は真冬の寒さ。まふゆって、ひらがなで書くとちょっとあったかい感じするね。今朝は息子が6:30くらいに「おなかすいた〜」と言って起き、(実際は、まだそんなにしゃべれないし、眠いのとおなかすいてるので混乱して、びーびー泣いていたのであるが。なぜおなかすいてるかとわかったかといえば、「おなかすいた?ごはん食べる?」ときくと、ぴたっと泣き止んだから)昨夜遅くまで読書していたわたしもフラフラながら起きざるを得なかった。年末の2ヶ月はインプットメインに、と決めていたのだけど、秋に、とある作家との出会いがあり、今、その人の本をできる限り読もうとしている。もう亡くなった人で、全部で10冊くらいしかないので、読み終えてしまうのがもったいない……と思いつつ、それでも読まずにはいられない。その作家が誰かは、全部読み終わったらここに書きます。
9月に義母が来たとき、息子はおもちゃの車(家の中で乗れるやつ)を買ってもらった。でも、慎重派の彼は、最近までずっと手押し車のようにしか遊ばず、ようやく一週間くらい前から乗ることを覚えた。その車を買いにトイザらスに行ったとき、わたしもアキもとよみさんも、「シンくんは絶対アンパンマンのを選ぶな」とふんでいた。ところが、彼が選んだのは、キャラクターは一切ついていない、SUBARU仕様の硬派なものだった。それを見た三人は、「この子のブーブー好きは筋金入りだ……」と感嘆した。今日も小さなスバルで狭い家の中を走り回っていらっしゃいます。
今夜はふろふき大根、さわらの塩麹焼き、ピーマンとレタスとしらたきとじゃこの煮物。この煮物は梅崎和子の「重ね煮だからすごくおいしい」というレシピを参考にした。レタスはレシピになかったけど、余っていたので入れたらおいしかった。重ねる順番は「下から果菜、葉菜、根菜の順番」で「上に向かって育つ野菜は下に、下に向かってのびる野菜は上に重ねていきます」。あと、「食べ物にも体を温める『陽』のものと、冷やす『陰』のものがあります。両方の食材を組み合わせてひとつの鍋で煮ることで、栄養バランスもよく、おいしくなります。そして、体のバランスをととのえるというのが『陰陽調和の重ね煮』です」という説明が興味深い。

12/17 MON

曇り空、でもあんまり寒くない。こどもプラザへ。プラザは、春〜夏にかけてほとんど毎日のように利用していたのだが、お盆過ぎに息子が歩けるようになってからは、公園ばかり行っていて、最近は全然行ってなかった。たまに連れてっても、本人もあまり楽しそうではなく、すぐ帰ろうとした。それが一週間くらい前にひさびさに連れてってみたら、すごく楽しそうに遊んでいて、びっくり。夏とは遊び方もずいぶん変わった。生後三ヶ月くらいの赤ちゃんがマットの上で寝かされていて、ほんとにちっちゃくて可愛いのでまじまじ見てしまう。ほかのママたちと「自分の子どもがこれくらいのときの記憶ってないよね……」って言い合う。写真を見たら、たしかにあったのはずなのだが。
最近は、息子の奥歯も生えて、大人のごはんから取り分けできるようになり、別メニューを作る必要がなくなったので、食事の準備はずいぶんラクになった。今日のメインはシーフードグラタン。シーフードミックスのホタテやイカはまだ噛みきるのが下手な息子用にとササミも入れた。ついでに野菜も混ぜちゃおうということで、たまねぎ、にんじん、ズッキーニ、ブロッコリーを小さめに刻んで入れる。きのこも入れたかったけど、買い忘れた。ホワイトソースは自分で作ると、塩分控えめにできるのがいい。
今日の夜なかなか寝ない彼に、布団の中でむちゃくちゃテキトウな創作童話を作ってきかせていたのだが、テキトウすぎることがばれ、しかも逆にわたしの方が眠くなってうとうとしてしまい、はっと気がついたら、息子は布団を抜けだしてリビングに逃亡し、一人でトミカで遊んでいた。
ことのはポートレイトの作品例に 「レシピのポートレイト」というページを作った。オレンジページのレシピをもとに、友人の青木理恵がイラストを描いてくれた。イラストとのコラボレーションも、すこしずつふやしていければな、と考えている。

12/16 SUN

朝、投票しに近くの小学校へ。小学校に足を踏み入れるのなんて、大人になった今となってはめったにないチャンスだから、無駄にわくわくする。息子が小学生になれば入りたい放題だなあ。
午後は、バスに乗って大濠公園へ。公園がメインなのかバスがメインなのかもはやわからないくらいバス好きの息子。普段はまったくじっとしていないのに、バスの中だと人が変わったかのようにおとなしい。車窓の景色を見たり、バスの中を観察したり、「バスに乗っている自分」をしみじみ味わっているのだ。見ていてほほえましい。(し、楽!)大濠公園の中にはこども向けの遊具がある公園が二つあり、ひとつは「どんぐり公園」で、もうひとつは「くじら公園」だ。どちらかといえば、どんぐり公園の方がより小さい子向け。でも、最近はくじら公園で遊ぶことが多い。すべり台は、小さいものなら、息子もようやく一人で滑れるようになってきた。日が暮れる頃、アキが合流。ちょうどイルミネーションも点灯して、三人できらきら光る橋を渡った。イルミネーションって、きれいだけど、「しょせんは人工の光だよな」と思う気持ちが今まで心のどこかにあった。たぶん今でもそれはあるのだけど、きらきらの飾りをじっと見上げる息子を見て、「そうか、人は生まれたときから、光に憧れる生き物なんだな」と気がついた。わたしがイルミネーションは「しょせん人工の……」って思うのも、結局それは本物の光に憧れているからなのだ。
夜は、ブロッコリーとじゃがいもの煮込みを再利用したオムレツ、銀鮭の塩麹焼き、出来合いのニラまんじゅう、お味噌汁、ごぼうとわかめとツナのサラダ、納豆。今夜はほんとはアキはごはんいらないはずだったけど、急に家で食べることになって適当に作ったら、逆に作りすぎて、おなかがいっぱいになりすぎた。
ごはんのあと、年賀状を作成。今年で4年目になる「うろおぼえシリーズ」。下手なら下手なだけおもしろい。「あー、今年はびみょうにうまく描けてしまったな、ちぇ」とつぶやいたら、描いた絵を見たアキに「全然へたやん!」と言われた。

12/15 SAT

朝から英会話の仕事。同僚のHank(アメリカ人のでかいおじさん)が、「きいてくれよ、俺おととい深夜1時に寝て、起きたのが翌日の夜8時だったんだ」という。「ええっその間一度も起きなかったの?」とたずねると、「トイレにだけ一回起きた」とのこと。「17時間もあったら、寝てる間に(出身地である)サンフランシスコに行けたね」と言うと「実際行ってきたよ、夢の中で」と笑った。わたしが長い滑り台を滑っている間に、彼はSFに里帰りしていたわけだ。
わたしの仕事中、アキと息子は福岡空港で飛行機を見るのが定番コースになっている。今日もそうだったみたい。その帰りに、わたしを天神でひろってくれた。
夕方、マリノアのトイザらスにトミカを買いにゆく。1歳7ヶ月にして、すでにもう立派な好みをお持ちである。今日選んだやつの中で一番のお気に入りはイギリスのパトカー(銀色に青と黄色のラインが入ったやつ)のようだ。Peckham(わたしの大学があったところ。ロンドンでも有数の治安が悪いとされる地域)に行けば、いつでも本物を見られるよ……となつかしく思い出した。
夜は永谷園の煮込みラーメン。野菜を山盛り一緒に煮込んだ。麺は一袋二人前だったけど、二袋をアキとふたりでぺろりと食べてしまった。

12/14 FRI

夢の中で、目の前に長い長いすべり台があった。果てが見えないので、こわい。でも自分では「これは夢だ」ってわかってて「夢なら、すべってやろうじゃないか」と決意してすべりだす。でもいつまでも終わらず加速してゆくのでやはりこわくなり、「手すり、手すりだ。夢ならわたしの思うままのはず!手すりよ、いでよ!!」と念じるのだが、手すりは出てこず、「あれ……おかしいな…」となる。夢の終わり方は、おぼえていない。
ブロッコリーとじゃがいもの煮込みを作ろうと思って、ブロッコリーを探すも、八百屋、スーパーともに全然ない。ある日とない日があるけど、今日はない日だった。アメリカ産は買いたくないので、ようやく見つけた小さくて高い(福岡産)のをゲット。もうすこし臨機応変に、ブロッコリー以外の野菜を考えればよかったな、と家に帰ってから思った。
息子が三時間も昼寝をした。今夜いったい何時に寝てくれるのか……。昼寝しすぎると夜寝ないとわかってはいても、気持ちよさそうにすやすや寝てる子を起こすのはしのびない。夕方、体力がありあまっているだろう彼を外に連れ出したいけど、あいにくの雨。車で図書館に。雨だけど、南風がふいてあたたかい。
基本的に、歩きタバコは言語道断だと考える。が、今夜ゴミ出しのときに、傘をさしてタバコを吸いながら歩くおじさんが通り、傘の下で小さなオレンジの光が光っていて、雨とあいまって、きれいだな、と思った。
ことのはポートレイトをひとつ仕上げる。「雰囲気として音楽を」というリクエストだった。

12/13 THU

昨夜息子と一緒に眠ってしまい、夜中に一度起きたものの、また寝てしまう。5時間+5時間=合計10時間くらい寝た。ものすごく爽快な目覚め。妊娠後期は頻尿、その後は授乳のため、この秋までの約2年間、どれだけ長くても3時間しか連続で眠ったことがなかったので、5時間とか通して眠れること自体しあわせでしょうがない。妊娠前は、ちょっとやそっとのことじゃ起きなかったわたしだが、今では、息子が少し咳しただけで起きる。子どもの頃、お母さんが、子どもがふすまをあけただけで目を覚ますのが不思議だったけど、母とはそういう生き物なんだな。
寒い日がつづいていたが、今日はきもちよく晴れ、ぽかぽか。ひさしぶりに大濠公園へ。遊んだあと池の方を見ると、だいぶ傾いた太陽のまわりに、それでもまだ青い空を透かして白い雲がうっすらとあり、その一部が虹色に光っていた。太陽をはさんで、右と左に。きれいだな、でもふしぎだな、と思って見つめていると(その間、息子は空を旋回するヘリコプターをひたすら見ていた)ツカツカッとやってきた知らないおばさんに「あなた、虹見た?」ときかれた。はい、と右側の雲をゆびさすと「あらっあっちも!あれね、彩雲っていうのよ。吉兆なの。あなた、これからすごくいいことがあるわよ」と言われた。おばさんがわたしに話しかけてきたわけは、大濠公園にはたくさんの人が歩いたりジョギングしたりしていたのに、その虹に気がついている人はほとんどいなかったからだと思う。おばさんは彩雲について「真昼にはわりとあるんだけど、この時間帯に、それも二カ所に見えるなんてめずらしいわ。今日のは縦の柱のように見えるわね」などなど細かくレクチャーしたあと、もう一度、「すごくいいことがあるわよ!」と言った。
夜はかぼちゃグラタン。ちょっと味つけが濃かったので、ごはんと混ぜながら食べたら、ドリアみたいになった。

12/12 WED

ひさしぶりの日記です。
前回瀕死だったMac(愛称:グラタン)はしぶとくまだ生きている。が、いつ死んでもおかしくないので、新しいのをようやく買った。(愛称:ラザーニャ)イラストレーターの宮崎千絵ちゃんにもらった、いろんな動物たちがぞろぞろとまちに向かって歩いている素敵な絵をバックスクリーンにした。ひらくたび、あかるい気分になる。プロフィールの似顔絵は、千絵ちゃんの妹の千尋ちゃんに描いてもらった。すごく気に入ってる。
シンくんは今月で1歳7ヶ月。じょうずに歩くし、二語で話しはじめた。「ブーブー、きた」「ママ、ネンネ」など。乗り物が大好きで、朝起きた瞬間からトミカをにぎりしめ、一日中、ブーブーを生き甲斐に過ごしていらっしゃる。その集中力は、見ていてほんとにすがすがしい。
福岡とは、三月でお別れ。三年経ち、福岡はじめ九州のゆたかさを心から実感していたので、離れるのは残念だけれど、やっぱり二、三年同じ土地にいると、そろそろ動きたい……という思いがわいてくる。だから、楽しみでもある。来年どこに住むかはまだはっきり決まっていないのだけど、四月から秋まではとりあえず大阪。18まで住んだあの街へ、めぐりめぐってとうとうカムバック。正直なことを書くと、今の段階で大阪のことを好きとは言えない。でも、たぶんもう、わたしが知っている大阪とはかなり変化しているだろうし、わたし自身も変化している。自分次第で、あらたなる印象を見つけることができるだろう。今回Macを買ったとき、グラタンのファイルやブックマークを、わざと自動転送しなかった。ひとつひとつ吟味して、また新しく作り直したい、と思ったのだ。良いものは残し、要らないものは置いてゆく。春からの大阪暮らしも、同じようにやろうと思う。ある意味で、まだ知らぬ新しい街として、探検するつもり。(実際、大阪市内のことはほとんど知らないし)千絵ちゃんとそんなようなことをスカイプで話していたら、「新大阪人として行けばいいやん」と言われた。新大阪人!
プロフィール

織田 りねん

Author:織田 りねん
<おりた りねん>

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