4/29

図書館へ。わたしは借りたい本を借り、シンくんもキッズスペースみたいなところでたくさん遊ぶ。シンくんは9ヵ月あたりからすごく人見知りをしてたのだけど、最近は全然しなくなり、同じような月齢の赤ちゃんに突進していっては、「ヨシヨシ」しようとする。(実際はパシパシ!が近いが、本人はなでてるつもり。)あと、ベビーカーに乗ったまま、すれ違う人たちにサッと片手をあげる。バイバイのつもりなのかしらないけど、まるで知り合いに「よ!」って言ってるみたいで、おもしろい。「よ!」をされた方は、けっこう高い確率で笑ってくれたり、手を振り返してくれる。福岡の人たちは子どもに優しい。
図書館から帰る前に、出口付近のロビーで赤ちゃんせんべいをあげていると、見知らぬおじさんが近づいてきた。水色のランニングシャツと短パンに、めがね、そしてめがね用の大きなサングラス。50代。わりと恰幅が良い。若干うさんくさいので、ロビーの受付のお姉さんがじろじろ見ている。
わたしが気がつく前に、シンくんがおじさんにニコニコしてたらしい。おじさんはいきなり「性格のいい赤ちゃんですね~」と語りかけてきた。すごいほめ方…。おじさんはベビーカーに座っているシンくんに目線を合わせるようにしゃがみこみ、ペラペラとまくしたてるようにしてしゃべる。
「やっぱり子どもとペットは違いますよね~。ペットはなんだかんだ言っても子どもの代わりにはならないですもんね~。でも子どももいつかは出てってしまうんでしょうけどね~。あ、でも結婚した後も一緒に住めばいいのか」
わたしはただ
「そうですね…」
とだけ相槌を打つ。
シンくんが「だだだ」としゃべったら、
「今、彼はすごい勢いで言葉を吸収してるんでしょうね! 来年あたりそれが一気に爆発してしゃべり始めますよ、きっと! ほら、大人が外国語を学ぶときもそうだって言いますよね。やっぱりアメリカとか現地に行った方がいいんでしょうね~。俺も行っちゃおうかな~」
行ったからって簡単に話せるようにはならないですよ、とかいうシビアなアドバイスはもちろんせず、また
「そうですね」
と簡潔に相槌を打つわたし。次におじさんは唐突に
「マックとか行きますか?」
ときいてきた。一瞬アップルのマックかと思い、
「マック?」
とたずねかえすと、マクドナルドのことだった。
「いや、あんま行かないです」
と、そこは正直に答える。それなのに、おじさんはがさごそと財布をあさり、「プレミアムローストコーヒー」の特別ご招待券(タダ券)を二枚取り出し、
「これあげますよ。ドライブスルーって書いてるけど、そんなこまかいとこ誰も見てないから普通に使えます」と言って押しつけてきた。コーヒーあんまり飲まないんですけど、とは言えず、仕方なく受け取る。
「マックのコーヒーおかわり終わっちゃったでしょ。140円を100円にするらしいけど、そんなもん誤摩化しだよ。でもね~、ホームレスの人たちとかが前日のカップ持ってきて『おかわり下さい』って言っても、誰も今日の分かどうかわかんないでしょ。それにコーヒー1杯で長居する奴も多いし、仕方ないのかね~」
おかわりが終わったことも知らないわたしは、ただ黙って続きを待つ。
「まあでもそんなんでも、マックは外食チェーン売り上げ2位でしょ。たいしたもんだよ。あ、ちなみに1位はどこか知ってる?」
首を振るわたし。
「ヒント、牛丼」
「……吉野屋ですか?」
「吉野屋なわけないよ!あんなとこ倒産寸前!」
「…じゃあ……すき家?松屋?」
「そうそう!すき家すき家!すき家は店の名前で、本体はゼンショーって言うんだよ。ゼンショーの由来は、全戦全勝のゼンショーだよ」
おじさんがしゃべりまくってるあいだも、シンくんはぱりぱりと赤ちゃんせんべいを食べている。
「日に何回くらい食事あげるの?」
「今はもう3回ですね」
「それが食事?」
「いや…、これはおせんべいなんで、おやつです」
「ああそう」
おじさんは、自分のサングラスを取って、シンくんに近づける。シンくんは楽しそうにさわって遊ぶ。しばらくそうしたあと、おじさんはふたたびサングラスをかけ、頭をがくんと下げて地面を見ながら言った。
「子ども、ほしかったなあ。俺、だめだったんだ~」
なんとなく、会話の途中で、もしかしてそうなのかな、と思う瞬間があった。軽妙な口ぶりとは裏腹に、シンくんを見つめるおじさんの瞳が、切実だった。でもまさか、はっきりそう言われるとは思わなかったので、少し驚いた。
その後おじさんは、すくっと立ち上がると、「また遊ぼうな~!」とシンくんに手をふり、図書館を出て行った。

文章のデザイン

2月にHPを作ったことのはポートレイトにこの前初めて、「ギフト依頼」が来た。オーダーしてくれたのは友人なのだけど、オーダーの依頼メールには、そのプレゼントする相手の特徴(外見・性格など)や、ポートレイトを贈ることによってこういう気持ちになってほしい、というような要望がたくさん書いてあった。今まで書いてきたものには、そこまでの情報がなかったので、どちらかといえば、アート作品に近かったと思う。でも、今回のは、すごく「デザイン」っぽいなーと思った。ロンドンにいたとき、よくアートとデザインの違いってなんだろう?って考えてて、その結果、アートは純粋に自分の中から出てくるもので、デザインは、クライアントの要望をくみとって作品にすることなのかな?という仮の結論に達していた(その後あまりそういうことについて考えていないので、アップデートされていない)。デザインは、とにかくクライアントの満足が一番で、作る人ができるだけ透明になることが重要。今回のポートレイトは、まさにそんな感じで、とても楽しかった。グラフィックデザインを4年学校でやって、デザインはもうおなかいっぱいって思ってたけど、やっぱりわたしけっこうデザイン好きなんだなってあらためて気がついた。ことのはポートレイトは、別の言い方をしたら「文章のデザイン」なのかも。

4/27

父の68歳の誕生日。おめでとう。
コールスローサラダってなんとなくあまり好きじゃなかったんだけど、そもそもコールスローってどういう意味?って思って調べてみたら、「英語の『コールスロー (cole slaw)』という名前は18世紀ごろにオランダ語の "koolsalade" (キャベツサラダ) を短縮した『コールスラ (koolsla)』から生まれたもの」だそう。もともとはサラダ油とお酢が使われてたけど、マヨネーズが発明されてからは、味つけをマヨネーズに取ってかわられたらしい。手元にあった20年くらい前のレシピの本に、りんご酢と油と塩と砂糖だけ使うシンプルなのがあったので、今日春キャベツとにんじんで作ってみた。そしたらキャベツの甘さが生きていて、すごくおいしかった!マヨネーズ使ってなくたって、「キャベツサラダ」っていう意味ではちゃんとコールスロー。
シンくんのためにポン菓子を買ったのに、わたしばかり食べている。昔団地に住んでた頃、ポン菓子屋の屋台のおっさんが来たものだった。幼稚園児だったわたしは、ポーン!!っていうあの大きな音が怖くて、走って逃げて、ロビーの郵便受けの下に縮こまって耳を押さえていた。ポーン!!のあとは、もう怖くないので、屋台の近くに見物に行ったら、砂糖のこげたようなあまい匂いがした。

共感覚

この前実家に帰ったとき、びっくりしたことがあった。シンくんに見せてあげようと思って、昔弾いていた電子ピアノをひらいてみたら、音色をさまざまな音に変えるボタンがあった。(ピアノだと3種類、あとはチェンバロとかエレクトーンとか10個くらいに変えられる)そのボタンを、完全に色で覚えていたのだ。というか、ボタンを押すとそこが光る仕組みなのだけど、その光にそれぞれ色がついていると思い込んでいた。(実際は全部同じ色の光)。若葉のような緑、琥珀色、すごく透明度の高いショッキングピンク、白い絵の具を混ぜたような赤紫、など、ものすごく明確に、音と色がむすびついていた。小学生のわたしには、音色に色が見えていたということになる。(ここまで書いて思ったけど、ねいろ、って、音の色って書くんだな)
今現在のわたしは、自分にはっきりとした共感覚があるとは思っていない。だけど、世界を、色を中心に見ているのは変わらないかも。小説を書くときも、たくさんの色の描写をしてしまうし。
目の前にいる人のことも、色とむすびつけることがよくある。でもこれはわたしに限ったことじゃないはず。というのも、10年くらい前、会う人会う人に、「わたしのイメージってどんな色?」と質問しまくっていた時期があった。たぶん数十人にきいたと思う。そうしたら、90%以上の人が「オレンジ」って答えた。残りの10%の人も「黄色」とか「赤」で、「青」とか「紫」とか言った人は誰もいなかった。
同じ景色を前にしても、人は全然違うものを見るし、逆に、見えないはずなのに、同じイメージを抱いていたりもする。結局、今実際視覚でとらえているものは、ある種の象徴なのかもしれない。つまり、見えているものは氷山の一角で、海面下にはその氷のどでかい本体があって、その本体っていうのは、一般的な五感だけではとらえきれない。そう考えたら、共感覚はぜんぜん不思議じゃないし、見えないはずなのに同じイメージを持つっていうのも、納得できる。

4/22

朝は昨夜の雨と雲がちょっと残っていたけど、昼前からどんどん晴れる。アキが、うちの母から送られてきた鯉のぼりを飾ってくれるも、鯉を並べる順番を間違えている。「まごいが一番上やで」って言ってるのに、青いのを一番上、その次が、赤、最後に黒。いわく「まごいって孫ちゃうん?」「いや、真に鯉やろ!」♪屋根よりた~か~いこいの~ぼ~り~ 大き~いまごい~はお父さん~ やん!こいの種類やのに、まごで切ったら意味不明やん!
今日もまた、ちえちひろ展へ。しのちゃんもきた。ぎんなんが「ロンドンで出会ったうちらが福岡で集合してるのも不思議だね」と言っていた。たしかに、東京ならわかるけど。しのちゃんも、あいうえおポスター買ってた。ぎんなんのまわりにあつまる人々は(ぎんなん本人もふくめ)、良い意味で力が抜けていて、それでいてしっかりとキャラクターがある。個性を頑張って立ち上げるのではなく、勝手に匂い立つ個性、って感じ。シンくんの他にも赤ちゃんが二人いて、アトリエのオーナーがドライアイスに水を入れてテーブルに置くと、赤ちゃんたちは興味津々でケムリに手を伸ばしていた。
そうだ、と思って、ぎんなんとしのちゃんに「鯉のぼりの順番って知ってるよねえ?」と常識っぽくきいてみたら、「えーと、青が一番上だっけ?あれ?赤?」しかもしのちゃんに至ってはアキと同様「まごいって孫??」と……。ぎんなんなんて「わかった!あのひらひらが一番上やろう」。百歩譲って真鯉や緋鯉が入れ替わるのは仕方ないとして、吹き流しの順番を間違ってたら、もう斬新すぎるよね。

わたしが使い終わった日焼け止め(水色の本体に銀色のふた)をシンくんにあげたら、尋常じゃない気に入りよう。今日で三日目になるのに、飽きること無く四六時中手に握っている。握ったままつかまり立ちしようとして、どってーんとこけて泣いても、日焼け止めは離さない。

4/18

シンくんがお昼寝してる時間は、わたしにとって昼間唯一のフリータイム。その間に、急いで家事をしたり、英会話の準備をしたり、小説のリサーチをしたり。でも今日はなんだか思い立って、特に必要ない料理がどうしてもしたくなり、新じゃがでマッシュポテトを作った。そうなると俄然、創作意欲に火がついて、パンだとかマフィンだとか焼きたくなってしまった。が、マッシュポテトできあがったところで、シンくんお目覚め。乳児を抱えてる間は、ささっと作れる料理ばかりになるのはいたしかたないけど、ささっと作れるパンやマフィンのレシピを探して、そのうち作ってやるぞ。
マッシュポテトのあと、シンくんと公園に散歩に行ったら、花びらが散ってしまった桜の赤いガクがたくさん落ちている地面をはいはいして、毛糸のズボンがガクだらけになってしまった。その帰り道、いきなり子猫の声がした。小学生の女の子と男の子が草むらにいる。女の子の胸元にはちいさな子猫!思わず「飼ってるの?」と訊ねると、「ううん、今さっき拾った」と。草むらで子猫を拾うとか、今まで漫画でしか見たことなかった光景。女の子は、男の子の自転車のカゴにそっと子猫を入れる。どうやら今から飼ってくれる人を捜しに行くらしい。「ゆっくり行こう」と男の子。「うん、カゴ揺らさんでよ。ぶつけんとってよ」と女の子。ぴぃぴぃ鳴いてる子猫を、シンくんはじーっと見つめていた。
そうそう、いまさらですが、twitterはじめました。だいたいはごはん(特に野菜)のことが中心かなー。

排水口

わたしがいない間、アキはあまり台所を使ってなかったらしく、シンクの中の水が干上がって、排水口が臭っていた。使い始めたら消えるかな~と期待したけど、全然消えない。マンションの管理会社に電話すると、「今からとりあえず見に行きます」とのこと。ここの管理人のおじさん、フットワークだけはいつも軽い。(でもあんまり役立つことをしてくれない)今回も、案の定。
「ん~、これくらいならうちの家でも臭いますよ~。奥さん鼻がいいんでしょう、きっと」
「……」
その後、彼は全然かんけいない猫の習性の話をして帰って行った。
どうしたものかと悩んでいると、アキがどこからともなく「塩水が効くらしい」と調べてきて、さっそくたっぷりのお湯で濃度の濃い塩水を作り、流してくれた。するとあら不思議、ほんとに臭いがすっかり消えた。アキは弱アルカリがどうのこうのとか言ってたけど、意味は全然わからなかった。

4/15

今日もいい天気。携帯の機種変更をしたあと、差し入れのドーナツを持って、ちえちひろ展 in 福岡へ。南区の古い民家にて。ぎんなんとひさしぶりの再会。妹さんとは初めてお会いした。前回佐賀で会ったときは、シンくんはわたしのおなかにいたのだった。精力的に作品制作している二人に会って、元気をもらった。「あいうえお」のポスターを買わせていただく。シンくんは作品にはあまり目をくれず、畳に転がっているぎんなんのカメラにくいついていた。彼女は来月またロンドンに戻るそう。
我が家にしてはめずらしく、夕食にパスタ。手作りミートソースにはズッキーニを入れた。

4/14

久しぶりの英会話。初レッスンはお互い緊張しがちだけど、2クラスともわりとなごやかに終わってよかった。ジャケットを着て歩くと暑いくらいの陽気。夕方から長崎で結婚パーティに参加するアキと、駅の近くで待ち合わせ、バギーに乗ってるシンくんをバトンタッチ。
赤ちゃんが特定の単語を話したかどうかは「再現性があるかどうか」で見分けるらしいのだが、そういう意味合いにおいて、初めての言葉を数日前しゃべった。それは「GOGO!」(「ゴッゴー」が近い)。大阪にいるとき、妹が彼に「1,2,3,4♪5,6,7,8♪」と声をかけるとスクワットみたいにぴょこぴょこ上下運動することを発見した。その応用版で、わたしが「1,2,3,4♪GOGOシンくん♪」と言ってみたら、いきなり「GOGO!」と言った。その場にいたアキもびっくりして、偶然かな?と思って何度もためしてみたけど、何度でも「GOGO!」。しまいにはテンションがふりきれて「GOGOGOGOGGGGOOO!!!!」自分の意志で発話できたことが、ものすごくうれしかったみたい。にしても、初の単語が「GOGO」か。幕を開けたばかりの彼の人生を象徴しているのかもしれない。

4/9

日曜日は、舞鶴公園へお花見に。福岡では数日前に満開を迎えていたので、すでに散りはじめていたけど、土曜日とはうってかわってあたたかかったので、すごい人出。屋台がたくさん出ていた。小中学生らが派手な衣装を着て太鼓を叩くイベントがあり、音が鳴るものが大好きなシンくんが喜ぶだろうと思って、前列の方で観ていたら、いつのまにかアキの腕の中で寝てた…。隣接する大濠公園を通り、西公園のふもとにあるパン屋さんのソフトクリームを食べる。ここのソフトクリームはほんとおいしい。陽射しはもう夏で、お花見というより、アイス日和だった。
今日、家の近くの公園に行ったら、完全にリニューアルされて、すごくきれいになっていた。子ども向けの滑り台があって、3歳くらいの男の子と、おばあちゃん(と言ってもわりと若い)が遊んでいた。鉄の滑り台にくらべて、プラスチックは滑りが悪いようで、男の子は「全然滑らないよ、これ」と文句を言う。そこでおばあちゃん、すかさず「『すべらんな~~』やな、まさに」。ばあちゃん、3歳児には高度すぎます。

4/6

福岡に戻った。やっぱりイチゴが安い。パチンコ屋さんの横を通ったら、新台入荷記念の生花の花輪をくずしていて、道ゆく人たちが分けてもらっていた。わたしも少しもらった。バイトの女の子が選んでくれたのは、小さいひまわり、黄色いガーベラ、赤いバラ、百合、というベストアルバムのような組み合わせ。家のダイニングが華やかになった。
今日はシンくんの10ヶ月健診。もうすぐ11ヶ月なのですべりこみ。生まれたときからそうだけど、頭囲と胸囲がほぼ同じ。

砂丘とモンドセレクションとしずおかコーラ

スイスの男性が、日本は安全だよということを伝えるために徒歩で日本縦断をした、という記事が新聞(3日の夕刊)に載っていた。彼はブログにその記録をアップしていたらしく、11月の例として「『日本にも実は砂漠がある』と鳥取砂丘を紹介。ズボンが破けたので困っていると、女性が直してくれて、宿泊もさせてくれた」とあった。それを読んだ瞬間「こんとあき」やん!と思ってしまった。うちの妹が大好きだった絵本。シンくんにもそのうち買ってあげたい。

全然関係ないけど、最近「モンドセレクション受賞」っていうのを見かけすぎる。しかもほぼぜんぶ金賞。銀とか銅とか見たことない。ウィキペディアで見てみたら「国際的にはほとんど無名である一方、日本国内で近年急激に知名度が上がったため審査対象品の5割が日本からの出品という状態にある。さらに、日本から出品した食品の8割が入賞している。」評価は絶対評価らしい。最近は「モンドセレクション受賞」って見るたび、「これもかい」と小さくつっこんでしまう。

さらに全然関係ないけど、しずおかコーラなるものがあるらしい。「緑茶(静岡県産)とコーラのおいしい出会い」! 一回飲んでみたい!

4/3

桜の咲きはじめる季節にまさかの暴風!
午後2時頃、わたしは大阪市内のとあるビルの9階にいたのだけど、真っ黒な雲がすごく低くたれこめてくるのをリアルタイムでずっと見ていた。この春から、またちょっとだけ英会話の仕事をすることにしたので、その研修だったのだけど、研修そっちのけで雲ばかり見ていた。あっという間に外は真っ暗。みんな「バットマンが出てきそう」とか「デビルが出てきそう」とか好き勝手なことを言っていた。叩きつけるような雨のあとは、雨雲が去って、帰る頃には青空がのぞいていた。でも風はつよいままで、高い街路樹の下を歩いていたら、とつぜん目の前に2mくらいあるワサワサした枝がどさっ!!と落ちてきて、思わず悲鳴をあげてしまった。一人だったけど、そのびっくりを誰かと共有したくてきょろきょろしたら、道の向かい側でオッサンが一人驚いてこっちを見ていて、思わずお互い苦笑い。しかもその後も突風が吹いて後ろからそのワサワサに抱きすくめられるようにぶつかられ、葉っぱだらけになった。でも落下したときに直撃してたらたぶんケガしてたので、それくらいですんでよかった。家に戻っても風はやまなくて、家の裏の木々から、ツタや小枝や葉が地面と平行にびゅんびゅん飛んできて、もはや安全であたたかい場所にいるわたしは、その様子を飽きずに眺めていた。雲とか風とかを眺めるのと、日々進化してゆくシンくんを眺めるのって、けっこう似てる。とにかくわたしには何もコントロールできないっていうところが。

Birgitteは、まだ日本にはいるけれど、とりあえず大阪からは今日移動した。あまりにナチュラルにうちにとけこんでいたので、(ゲストがいるっていう感じが全然しなかった)なんだか今も、コーヒーを飲みにリビングにひょこっとあらわれそうな気がする。
プロフィール

織田 りねん

Author:織田 りねん
<おりた りねん>

contact:
lingolinen*gmail.com
(*を@にかえてください)


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