8/24

今日はバイトなので、お昼前になっちゃんをバス停まで見送る。バスがくると、つい右手をひらひらさせそうになる。そうしないと通過していってしまうんじゃないか、という恐怖心がある。ロンドンではそうやって呼び止めても無視していってしまう意地悪なドライバーもけっこういたけど。
2001年、カリフォルニアに飛び立とうとするわたしを、夏子は見送ってくれた。その9年後、今度は逆。CAに移住するなっちゃんをわたしが見送る。9年前彼女がくれた手紙にはこう書かれていた。「笑顔とパスポートがないとあたらしい国には入れないんだよ」。同じ言葉を、今また贈る。笑顔はまあ大丈夫だろうけど、おっちょこちょいの彼女のこと、パスポートだけは忘れなやってことで。
バスを見送ったあと、さびしくてしょんぼり。でも、不思議なくらい心は近く感じる。アメリカでのあたらしい暮らしが、すばらしいものであるよう祈る。
今日は松茸(中国産)が298円に見切られていた。安いだけあって、けっこうぼろぼろだったけど、炊き込んじゃえば平気かも!と思って買ってみた。平気だった。おいしかった。別に松茸大好きってわけでもないけど、松茸ご飯が炊ける匂いはしあわせだなあ。
それからとよみつひめっていうイチジクも買ってみた。甘かった!

8/23

朝は眼科に行き、プールへ。その間なっちゃんはカリフォルニアの運転免許の勉強をしたり眠ったりしていたみたい。CAの免許はわたしも昔持ってたけど、日本とくらべて驚くほど簡単に安く取れたなあ。午後はチャリで天神へ。昨日の失敗をまったく生かさず、14時頃でかけてしまったものだから、またしてもじりじり照りつける一日で一番暑い時間に外をうろつくことになり、二人ともぐったり。目的の買い物は放棄してイムズでただお茶して帰ってきた。
それからアキと合流して、糸島へ。今日はCurrentの方。Sunsetの姉妹店。でもこっちの方が本格的で味もおいしかった。今度は昼行って、海を眺めながらお茶したいな。カフェの一歩外に出ると波の音、海と山の匂い。虫の声。もう鈴虫が鳴いてた。秋が近づいてきてる。東京にいたときより、季節の移り変わりがはっきりわかる。
そのあと油山に夜景をみにいったら、おばさんとおじさんが狂ったようにパンをばらまき、野生のいのししに餌付けをしていて(ほんとは禁止されてる)巨大ないのししがすぐ近くをうろついていてびっくり。
夜の12時、日付が変わる。8/24は、なっちゃんのバースデー。28歳、おめでとう。
家に帰ってきてから、卒業アルバムを3人で見ながら、あの人はどうしてるとか、この人はどうしてるとか言い合った。べつに意味なんてないけど、たぶんそうやって時間の流れをたしかめないと、何かに置いてかれそうになっちゃったからかな。そうしていたら和歌山にいる大坪君から夏子に電話がかかってきて(彼も同じクラス)、さらなる情報が可算された。あの子は薬剤師、あの子はニート、とか、いろいろ。わたしもほんのちょっとだけ大坪君としゃべる。10年ぶりに彼の声をきいた。

8/22

夏子来福。夏の九州は暑いから観光にはあんまり向いてないよ、と思いつつ、今週アメリカに行ってしまい、次いつ日本に帰ってくるかもわからない彼女なので、そんなことは言っていられない。観光に来た、というよりわたしに会いに来てくれた感じだし。朝早起きして空港まで迎えに行き、そのまま太宰府、柳川へ。
柳川といえばうなぎのせいろ蒸し。おいしかった。しかしその後の川下りで三人とも瀕死の状態に。川下りと言ってもお堀なので無風。そして時間を知らずに乗ってしまったが最後、まさかの2時間コース。灼熱の太陽の下、おじさんのほそぼそとした歌声をききながら延々舟に乗る。いつ終わりですか?ともきけず、のどはからから、最後の方はみなほぼ無言。まるで体育会系の部活みたい。特に夏子といると、高校のテニス部を彷彿とさせる。途中売店があって、そこで買って舟の上でもくもくと食べたかきごおりは今まで食べたかきごおりの中でだんとつ一番おいしかった。11人が相乗りしていたのだが、みんな最後の方は「いつ終わるんだ……」という想いでやたらと連帯感が生まれる。まさに We are in the same boat. 疲労困憊の果て、意識も定かじゃないのでそのへんのカフェにてきとうに入ってお茶。どうにか復活。そのカフェのおじさんに「川下り?ありゃあ罰ゲームのようなもんだよ」と言われ納得。これが春や秋ならきっと素敵だったと思う。真夏の真昼に乗ってしまったわたしたちが悪いんだわ、きっと。
そのまま佐賀の武雄温泉へ。急に行くことが決まったので、途中トライアルでタオルと替えの下着だけ買う。化粧水などはないので、上がったあとそのままにしておいたけど、温泉効果でつっぱらなかった。
天神のあたりまで戻ってきて、鈴木商店でラーメンを食べようとするも、お休み。また大砲ラーメンへ。飽きないなあ。その後中州をちょっと散歩して、帰ってきた。という盛りだくさん過ぎる休日。

8/21

いつも八百屋さんにくる親子連れがいる。品のいい若いママと、3歳くらいの可愛い女の子「あーちゃん」。あーちゃんは好奇心旺盛なので、いつも目の前にあるものを手に取って「これなぁに~?」と訊く。ママは「さわらないのよ」と言ってあまり取り合わない。あーちゃんが毎回必ず「これなぁに~?」と訊くのは、かいわれ。あーちゃんの背丈にぴったりの低い位置にあるからだと思う。ママの答えは毎回「葉っぱよ」の一言。葉っぱ……たしかに嘘ではないが……とそのシビアなやりとりをいつもけっこう楽しみにしていた。そしたら今日進展があった。パパと三人できたのだ。そしてあーちゃんがまた例の質問をする。「これなぁに~?」ママ「葉っぱよ」そしてパパ「これはね、かいわれっていうんだよ」。おおー、パパ、ていねいな答え。しかし毎日毎日「葉っぱよ」と聞かされていたあーちゃんはそこで激怒。「かいX%*(言えてない)じゃないのよ!葉っぱ!」パパは少々驚きながら「う、うん…、でもね、ちいさな葉っぱはかいわれって言うんだよ」あーちゃんはしかしゆずらない。「ちがう!ちっちゃな葉っぱ!」ママはすべてのやりとりを無視。母強し。
今日もプール。クロールとバタフライ。まだまだ学ぶことがたくさんあります。ごはんはピーマンの肉詰め。緑だけじゃなくてオレンジのピーマンもゲットできたので、緑とオレンジのカラフルな取り合わせ。夜は「カサブランカ」を観る。

8/20

かぼちゃサラダを作ろうと思って買ったかぼちゃが水っぽかった。ガビン。西洋カボチャ(えびすカボチャとか普通のやつ)は本来ほくほくのはずだけど、どうやら完熟してなかったみたい。完熟したかぼちゃの見分け方は、ヘタの部分がコルクみたいに乾いている(なぜかどの本にも「コルクみたいに」と例えられている。最初に言った人って誰なんだろ)、皮が硬くてしっかりしている、ずっしり重い、切ってあるものだと色が濃い黄色~オレンジに近づいてるもの、種がしっかりつまってるもの。これらの全部にちゃんとあてはまるものを買ったのに、なぜ水っぽい!と一瞬悩むも、すぐに解決。皮の緑が薄かった。これもちゃんと濃い緑じゃないとダメみたい。次こそは!
名前の可愛さに負けて、おちこを買ってみた。けっこう大量に入って50円。塩ゆでして枝豆みたいにつるんと皮からはずして食べられるけど、なんせ量が多い。ただ塩味だけでこんなにも消費できない。何か考えなくちゃね。
日焼けから身を守るため、道行く女性の多くがひじのところまである黒い手袋をしたり首にスカーフを巻いたり、いろいろ工夫してる。すごいな、と思うのはやっぱりあの顔全体を覆うタイプのサンバイザー。全身ぐるぐる巻きに着込んで、あのサンバイザーをおろした人が八百屋にたまに来るけど、はっきり言ってかなり怖い。本人はわたしが見えてるかもしれないけど、わたしからは彼女の顔がまったく見えない。せめて目だけでも見えたらいいんだけど。 (じーっと目をこらすとうっすら見えはする)
彼女がその努力の結果、70代とか80代までしみやしわの少ない肌を保てれば、(そこまで無事に生きればね)まわりの人に「きれいなお肌ですね~、え?75歳?見えな~い!」とか言われるかもしれないし、鏡を見て自分でも満足かもしれないけど、たった今こんなに怖がられてたら結局は相殺されてしまっている気がする。今を楽しむか、将来のために我慢するかってことかな。もしかしたら身体の事情で日を浴びちゃいけない人かもしれないし、あまり極端なことは言えないけど。わたしもまあ、生きてる以上ある程度焼けるのは仕方ないとあきらめつつ、多少は焼けない努力もしてるし。でも、できればお店の中ではサンバイザーは取ってほしいな、やっぱり。

8/19

おちこ、っていうのは方言? 最初なんのことやらわからなかった。里芋のこどものこと。ちっちゃくて可愛い。おちこっていう名前も可愛い。
今日お肉屋さんにすすめられて、糸島ポークのしゃぶしゃぶ用のお肉を買ってみた。「生姜焼きにするといいよ」というアドバイスとともに。今まで「生姜焼き」用のお肉を使うと、場合によってはかたくなってしまうこともあった。でもしゃぶしゃぶ用のうすいやつだと、しっかり焼いてもやわらかいらしい。生姜焼きではなく、ゆず胡椒焼きにしてみたけど、ほんとにやわらかくできた。お肉自体の味もよかった。ちなみにお肉屋さんは八百屋さんの中に入ってるけど、いまだにおじさんの名前を知らない。みんな「お肉屋さん」って呼んでるし。お客さんの中には「大将」って呼ぶ人も。
今日もプール。有益なアドバイスをいくつか受ける。コーチに上手ですね、とほめられて、素直にうれしい反面すこしだけしょんぼり。「上手ですね」「上達しましたね」って言われてるうちはまだまだってことだから。たとえばイチローに「あなた野球上手ですね」って誰も言わないように。水泳を始めたばっかりのときはそうやってほめられたらただただうれしかった。別にイチローみたいなプロをめざしてるわけじゃないし。でも、今日しょんぼりしたってことは、次の段階にすすもうとしてるってことかもしれない。「泳げる」っていう状態が自分にとって当然になってきたのかも。もっときれいに泳げるようになりたいなあ。

8/18

うちの八百屋で扱う甘いすいかは、山形まで北上しています。
プールはいろいろ試し期間中。今日は意図せず2レッスン連続で受けることになり、合計1800mくらい泳いでもうへとへと。こんなに泳いだのは初めて。距離もだし、インターバルの短さも。1000mくらいがちょうどよく疲れる。でも、自分のちょうどいいラインの上をいくくらいの運動をしたのはほんとうに久しぶりだったので(前回は去年の富士登山?)気持ちがいい。よく眠れそう。手足のパワーを使い切ったので、足を一歩出したり手で何かを持ち上げたりするのにも意識が必要。普段は手も足も勝手に動いてくれるもんなあ。

8/17

ひさびさバイト。レジでゆるっとねぎやピーマンなどつめる。バイト仲間のおねーさん、おばさん、男の子たちに会うとほっとする。福岡において、家以外でわたしがいちばん長く時間を過ごしてる場所だもんね。
エビチリを作る。下処理をていねいにていねいにやり、ソースも作り、あとは炒めるだけ、というところまで仕上げておいてプールへ。プールもひさびさ。一泳ぎして帰ってきて、ざっと炒める。おいしくできた。

8/16

ドリアを作ろうと思ってスーパーに買い物に行く。夕空。牛乳を買い忘れ、ふたたびコンビニに出向く。星空。30分くらいのあいだに、夜はさっさと訪れていた。そしてナイフですぱんと切ったような半月。
二回目に玄関を出たとき、壁にヤモリがいて、わたしが近づくとやつはあせって動き、「ペタッ」という音を立てて地面に着地した。
スーパーのレジで、わたしの前におばさんがいたのだが、支払い寸前になっておじさんがわたしの横をすりぬけ、「これもお願いっ」と言いながらおばさんのカゴに何かを入れた。よく見るとウイスキーの瓶。奥さんであるおばさんは「え~~っ」と言ったけど、レジの前ですったもんだになるのを避けるためしぶしぶ承諾。旦那さん、小さいこどもとまったく同じ作戦かい!
今夜は小津映画。「秋刀魚の味」。淡々としてるのに、アリスより断然つよい印象。「東京物語」もひさびさにまた見たいなあ。

8/15

車でふらっと志賀島へ。金印が出土した島、というイメージしかなかったけど、海がすごくきれいだった。波打ち際の高台にある、ひろびろした海の家でかきごおりを食べた。風が吹き渡り、青い海を見下ろせた。
今夜は「アリス・イン・ワンダーランド」を観た。すごかったけど、正直あまり心には残らず。アリスの成長物語っていうのを押し出しすぎたかな。もっと意味不明でもよかったかも。
夜ごはんはアキがパスタを作ってくれた。
彼が作ってるあいだわたしは居間のソファにいたのだけど、突然「うわあぁっっ」と叫びながら居間に転がり込んでた。「ちょ、ちょっと背中見て!!なんかついてるやろ?!」と大パニック。首と背中の間くらいにカサカサっと動くものがあったという。ゴキブリ!?とわたしもびびりながら背中を点検したけど、見える範囲には何もいない。でも、彼はまだしきりに首元を気にしている。ふと見ると、ちょうどそこにはTシャツのタグが。
「……まさかこのタグじゃないでしょうね」
カサカサ。「……あ、これや」
「……」
この家にタニサケのゴキブリキャップを置いてからかれこれ2ヶ月くらい。まだ一度も出ていない。東京の家でも、置いたあとまったく出なくなった。ゴキでお困りのみなさま、去年も宣伝したけど、ぜひおためしあれ。

8/14

めずらしく朝から動く。天神のビックカメラに行き、それから大砲ラーメンを食べる。やっぱりおいしい。でも久留米本店の方がすこしスープの塩辛さがマイルドでもっとおいしかった気もする。気のせいかもしれないけど。
帰ってきてもまだお昼くらいだったので、海へ!芥屋の浜辺。山がすぐそこで、水も透明できれい。宮古島の海では、台風前でほとんど泳げなかったし、なによりあのときはまだ水泳を初めて3ヶ月くらいだった。だから今日は泳げるようになって実質初めての海。……泳げた。塩水だからからだが浮きやすいのもあるし、波も穏やかだった。泳げるってなんてすばらしいんだろう。今まで海に行ったってただ浮き輪でぼーっと浮いてるだけだったけど、やっぱり泳げた方が楽しい。海に浸かって太陽を浴びると眠くなる。でも寝ずに、がんばってごはんを作る。和風ハンバーグ。大根おろしときのこソースがけ。
今日海に行く途中で、たぶん10年以上ぶりに写ルンですを買ってみた。27枚しかない……ごくっ(つばをのむ音)という感じでけちけち使ってたら、結局5枚くらいしか撮らなかった。これからちびちび消費していこう。ひさびさに使うとちょっとおもしろい。あのカチャっていうおもちゃとしか思えないような音とか、「撮れてんの?これほんとに」と思ってもチェックできないところとか。前回使ったのは成人式。なんで覚えてるかというと、記念品が写ルンですだったから。そのカメラで撮ったと思われる、じゅりとわたしとアキ三人で写ってる成人式の写真がある。わたしは当時アメリカにいたので(そのときは一時帰国した)、人生最大に太っていて、どっかの飲み屋のママみたいな貫禄ある着物姿。
夜は「シャーロック・ホームズ」を観る。ロバート・ダウニーJr.もジュード・ロウももともと好き。全体的にとてもセンスがよくてかっこいい映画だった。つづきがたのしみ!

8/13

ふと一年前の日記をちらっと見たら、爽の「ソーダフロート」とヨーグルトを凍らしてみたものを食べていた。まったく同じものを一年後も食べている……。ついでにBCCKSの方の日記(これの前にやってたやつ)をもう更新してないので削除しようと思ってバックアップをとっていたら、今と同じようなことをばーさんみたいにくりかえし書いている。人が考えることってあんまり変わらないんだなあ。でも、自分の文章でも読み返してないとすっかり忘れちゃって、思わず笑ったり納得してしまうような箇所も。書き留めておくのって大事、やっぱり。
今日、久々に絵の具を出して描いてみた。絵を描くときの集中力がなまっていた。ずっと運動してない人がいきなり運動した、みたいな感じ。そして楽しいな、とは思うけど、毎日はできない。才能には色んな側面があるけど、あえて一言で言うなら、長いスパンで毎日つづけることができるってことだと思う。

8/12

昨日一日寝て、すっかり回復。午後いっぱい推敲。今回の話は前のよりちょっと長いので、最初から最後までざっと目を通すだけで半日くらいかかる。だいぶかたちがととのってきた。
夕方、図書館→銀行→八百屋(仕事ではなく買い物)。なすとオクラとひきにくのカレー。にんにくとしょうがもたっぷり。たまねぎは前のレンジ→強火方式でまた10分以下であめ色に。
食後にピオーネを食べる。ピオーネって 巨峰とカノンホールマスカットのかけあわせらしいと知り、納得する。たしかにマスカットっぽい風味と食感がある。
愛さんから、ひろこさんがついにオープンしたカフェ「クルミ堂」の写真付きの詳細レポートが届く。お料理も飲み物も素敵だけど、プリンの写真に一番感動。完璧すぎる色つやかたち。夢を叶えるっていう具体的なかたちが、そこにあった。見えないところでも絶対に手を抜かない人だからなあ。食べなくても、写真を見ただけでおいしいってわかる。でも食べたい。次東京行ったら遊びにいこう。
「世界中がアイ・ラヴ・ユー」を観たら、むかし学校にウッディ・アレンに似た人がいるとゆうこ嬢が騒いでいたことがあったなあ、とぼんやり思い出した。たしかにちょっと似てたけどさ。

8/11

台風4号の影響で、夜中じゅうすごい風。その風の勢いとともに熱が上がり、起きたら汗びっしょり。朝もすこし熱があったけど、病院に行く必要はないと判断。外の嵐はつづく中、昼間もぐーぐー寝る。夕方には完全に平熱に戻ったので、本を読んだり、推敲したり。日が落ちる頃の空は赤紫で、雲がドラマティックな動きをみせていた。2年前に行った宮古島で見た台風前夜の空を思い出す。
夜ごはんを作る元気はまだなかったので、出前を取ってみた。わたしは鍋焼きうどん、アキはカツ丼。お店に電話をしたとき出た人の声が、いつも八百屋でもやしとかいわれを買っていくおじさんっぽかったので、「あの人にちがいない」とみた。でも届けてくれたとき、わたしはパジャマ姿だったので、アキに受け取ってもらった。似顔絵を描いて「こんな人やった?」って言ったら「そうそう」と。やっぱり。今度お店にきたら、おいしかったですって言おう。

8/10

熱が出た。原因はまあだいたい想像はついてる。好都合なことに明日からバイトはお盆のお休みなのでからだをゆっくり休めるつもり。今日映画も一本借りてきた。いももちが食べたくなって、狂ったようにレンジでじゃがいもを蒸かし(ふかすっていう言葉、すごく好き)、皮をむき、つぶし、片栗粉を投入し、こね、まるめ、切り、焼きまくる。熱がある女がひとりいももちを黙々と作ってる姿ってちょっとこわいな。妖怪いももち女、みたいな。こうやって書いてても、テンションがやっぱりちょっと変だね。はやいとこ寝ようっと。あ、そういえばとみこからメールがまた来た。しかもカンボジアから。

8/9

朝から夕方まで推敲。ドアをひらいて推敲。わりとはかどった。
週末、けっこう重めの外食が多かったので、今日は筑前煮やきんぴら、焼き魚など和食をもりもり作る。オクラと納豆としそを混ぜたやつとか。
オクラ。うちの実家では「ポプラ」と同じイントネーションで言ってた。でも東京でもここでも人々は「小倉」のイントネーション。アキもそう。あ、でもうちの八百屋の店長さんはたまに「ポプラ」アクセントで言うときもある。ポプラ派はだんぜん劣勢だが、オクラって実は英語(okra)で、アクセントは o にあるので、その発音にはオークラ、つまりポプラ派が近い。ってどうでもいいやね。
今日は雨が降りそうで降らなかった。アキの大学の周辺では降ったらしい。局地的なスコール。アジアだなあ。

8/8

3日くらい前から、暑さが一段落したように思う。セミの鳴き方も変わったし。風がすずしい。
夕方、昨日いただいたスイカを切って食べる。スイカの匂いって、さわやかだけど意外と力強くて大好きだ。思い切って1/4カットにしてスプーンでざくざく食べる。そしたらアキもわたしも眠くなってこどもみたいに昼寝。起きて、ごはんを食べたあと、昼寝のせいでやたら元気な二人は自転車で腹ごなしに。行ったことのないところに行こう、ということで室見川のほとりを上流に向かって走る。時間は21時くらい、夏休み、日曜の夜、ということで花火やバーベキューをしてる人たちがぽつぽついる。だんだん町の明かりが減って、星空がくっきりして、暗い道を走っているとつぎつぎあらわれる楽しそうな人たち。もしわたしが映像をつくる人間ならあの道をただビデオカメラを持って走り、ひとつのロードムービー(っぽいもの)を撮ったかもしれない。
帰ってきて、またスイカを1/8食べた。

8/7

土曜、三週連続のお祭りの最終日。途中一瞬夕立がくるも、すぐにやむ。ここのところ毎日夕立。こどもたちにとって、夏休みに入ったら土曜日が三週連続で夜市があるっていいよねえ。たとえどっかに一週間くらい旅行に行っても、一回は行けるわけだし。うちのバイトの男の子たちは元同級生同士が多いので、ちょっと男子校の学園祭っぽいノリになっていた。
今日はわたしもレジ打ちだけじゃなく焼き鳥屋にも参加してみたけど、たいして役立たずにうろちょろしているだけだった。祭り好きのアキも無駄にやってきて、同じくたいして役立たずにうろちょろしたり呼び込みしたりしていた。アキは頼まれたわけでもなく勝手に来ただけなのに、店長さんが気をつかって、すいかとメロンを一玉ずつくださった。うちの冷蔵庫にはすでにぶどうとかりんごとか梨とかいろいろあるので、果物天国である。
呼び込み中に見た中学生の男子と女子のやりとり。女子は浴衣姿の二人組。たまたま同じクラスの男子のグループとすれちがったとき(たぶんたまたまではなく、計算されているはずだが)女の子がそのうちの一人を呼び出して「ちょっと二人で話したいことがある」と。その男の子はうれしいはずなのに、まわりに冷やかされたので、「めんどくせーなー」という態度をわざと見せながらついていった。たぶんこれから女の子が告白するんやろね。ああ甘酸っぱい。

8/6

アキが研究室の後輩の就職祝いの「カレーの会」で夕食を食べてくるというので、わたしもなんだかカレーが食べたくなって、バイトのあと商店街のカレー屋さんできのこカレーを食べて帰ってきた。
今の学生さんは、かならずしも「飲み会」をするわけじゃないんだな。そうやってみんなが集まるときにお酒という選択肢以外があらわれたのは良いことだとは思う。けど最初きいたときは驚いた。理系のいわゆる「草食系」(この単語初めて実感を持って使ったかも) だとはいえ、九州の男の子たちが集まって、お酒を飲まないなんて、と。ステレオタイプなイメージでとらえすぎ? すくなくとも八百屋バイトの男の子たちは集まるなら飲み会!って感じだからな~。
体育会系飲み会の雰囲気は大っ嫌いだけど、もしそれが世の中から消滅すると思ったらちょっとさみしい。

8/5

バイトのあと、しのちゃんとよっちゃん(とりゅうくん)と待ち合わせ。夏の夕空の下ぶらぶら歩きながらてきとうにお店を決めて入る。韓国料理。チャプチェとかユッケとかビビンバとかスンドゥブとか食べながら、いろんなこと話す。りゅうくんは今日もわたしにべったり。トイレにまでついてきたりして、可愛い。3歳だから可愛いっていうのもあるけど、顔立ちがほんと可愛い。食べ終えて、アキと合流。りゅうくんをよっちゃんの実家におろしてから、糸島へ。夜のドライブ。またサンセットへ。アキはカレー、わたしはコーヒーゼリー、しのちゃんはマンゴーフレイヴァのホットティ、よっちゃんは地ビールっていうてんでばらばらなオーダー。そのまま砂浜におりたら、海の上には満天の星空。天の川も見えた。夏の大三角形を見つけるのが大変なくらいたくさんの星。流れ星をいくつも見た。帰り道のBGMはもちろん「流星ビバップ」!

8/4

もともと炭酸水が好きなのだが、あつこのおばちゃん方式が採用されてしそジュースを炭酸水で割って飲んでるし、スポーツ飲料を割って飲むこともあるので消費が早いDAKARAとかアクエリアスの炭酸バージョンを買うときもあるけど、普通のやつを割る方が炭酸がきつくなくて、甘さもひかえめにできていい。
最近気がついたこと。炭酸飲料用のペットボトルは普通のと素材が違う。なんかごつくてしっかりしてる。そして水ハケがやたら良い。いつもペットボトルを洗ったときに水滴がなかなか乾かなくて困るんだけど、その素材だと一瞬で乾いてしまう。二酸化炭素をとじこめるための工夫が、水ハケの良さにも関係してるのだろうか。ってなことをアキに何気なくきいてみたら「濡れ性」や「表面張力」がどうのこうのって言いだしてよくわからなくなったのでスルーした。
九州では大分の白水鉱泉っていうところで天然の炭酸水が汲めるらしい。今度行ってみたい。

8/3

まだマンゴーがあるので、今日は料理に使ってみた。豚肉のマンゴーソース煮込み。酵素(?)のおかげなのか、やわらかく仕上がる。「やわらかい」って言う意味で「やわい」ってこっちの人はよく言う。大阪では「やらかい」っていう。「このお肉、やらこうておいしいわ」とかに変換も可能だけど、若い世代は言わないかも。
昔は果物とお肉の組み合わせってダメだったけど、いつのまにか平気になった。セロリのきんぴらも作る。昔はセロリもダメだった。今は大好き。きんぴらに関しては、ごぼうより好きかも。最近、乾燥豆の料理を作ってないな~と思ったけど、そもそもあれって保存食だから秋とか冬に食べたくなるのが自然なのかな? 夏だと空豆とか枝豆とかフレッシュな豆がたくさん出回るしね。

8/2

数日前、またマンゴーが見切られていたので4つも買った。4つで300円。そうだ、マンゴープリンを作ろう、と思い立つ。でもうちにはミキサーがないので(買わないとな~と思いつつなんとなくのばしのばしになっている)人力でできるレシピを検索。ヒット。めっちゃ簡単やった。マンゴーはスプーンでざっくりつぶしただけだったので、果肉っぽさがたっぷり残ってて上出来。お菓子はこういうテキトーレシピしか作らない。否、作れない。
夏の夕方。日が暮れて涼しくなったころ、ちょっとノートなどを買いに天神までチャリで足を伸ばす。大濠公園の蓮の葉たちから、ものすごい生命力がたちのぼっていた。白い花もちらほら咲き始めて。空気自体もちょっとヘイズィ。明治通りでも天神でも夏の海の匂いがする。

8/1

掃除して、あとは夕方まで一日中読書。
そして夕方、枝豆をさっと茹でてタッパーにつめ、大濠公園の近くのよっちゃんちの実家に自転車で向かう。今日は公園で花火大会があって、それに合わせてよっちゃん、せいじさん、りゅうくんは東京から里帰り中。しのちゃんとか、よっちゃんの高校時代のお友達も何人か来ていた。アキもちょっと遅れて来た。
りゅうくんが大きくなってた!思えば、生まれたばかりのりゅうくんを Goodge Street 近くのフラットにしのちゃんたちと見に行ったのが、4年近く前。ロンドンで数回、東京で数回、そして福岡、と会うたびにめきめき育ってゆくりゅうくん。(三人でわたしたちの結婚式にも来てくれたし) 今日りゅうくんは初めての花火を見て大興奮だった。ある人の、初めての花火の瞬間に立ち会えてうれしい。よっちゃんちのマンションはもう絶好すぎるロケーションで、花火が目の前に打ち上がる。ひろーいベランダで、お酒を飲んだりおいしいものを食べたりしながら、人ごみにもまれることもなく。りゅうくんは、2時間近くの花火をものすごい集中力でずっと見ていた。大人は最初の数発はお~ってなるけど、5分くらいで集中が切れて、雑談を始める。りゅうくんは途中で「ちょっとみんなうるさいから静かにして下さい」的なことを言っててみんな笑ったけど、ほんとはちっともおかしくない。その集中力は感動ものだった。しのちゃんに、少し早いけど誕生日にとかぼちゃをあげたら、しのちゃんがよっちゃんちに持って来たお土産もかぼちゃだった。

7/31

おばちゃんからラスクが大量に届く。大阪の阪神デパートで3時間待ちの人気商品らしいのだが、おばちゃんはあっさりその店の通販で買っている。みんな通販で買えることを知らないのだろうか……。今みてみたら、オンラインショップもあったし。どんなにおいしくてもわたしはお菓子に3時間は並べないや。まあ並んでる人にとったら、ある種の祭りのようなものかもしれない。
お祭りといえば、今夜も商店街のお祭り。今週もこどもたちを中心に人がいーっぱい。店の前で焼いてる焼き鳥だけじゃなく、野菜と果物もおもしろいくらいに売れる。祭りの空気の中に身を置きながらレジを売ってるとあっというまに時間もすぎる。おもしろかった。
夜ごはんはHさんが教えてくれた「台湾ラーメン味千」というお店に。ちょっと離れてるので、アキの車で。熊本発祥の「味千」という同じ名前のチェーンがあるが、それとはまた別物らしい。小さな店に入ったとたん、つけっぱなしの野球中継 (もちろんホークス戦) の前でこっくりこっくり居眠りしてるおじいさん、というあまりに漫画的光景にびびったけど、彼の作る肉味噌ののったしょうゆベースのラーメンは意外とさっぱり食べられておいしかった。こっちにきてとんこつベースばっかりだったので、なんかほっとする味。

7/30

「諸君も考えてくれよ、私の話なんて聞いてないで」
アキが買った小林秀雄の講演CDを、料理のBGM代わりに聞いてみる。彼の考えていること(少なくともその場で熱をこめて話していること)というのは、それをBGMにしているわたしの「今日のお味噌汁の具は何にしようかね~」などという個人で始まり個人で完結するような問題ではない。世界の成り立ちとか、人間とは何かとか、など、壮大で愛情深い問題。でも、だからと言って、わたしに関係ないわけじゃない。普遍的で大きな問題というのは、実はお味噌汁レベルでひとりひとりにかかわってくる。地球の大きさを実感として感じないのと同じで、その上に乗っかって生きているのに、素通りして暮らしているだけ。そういう問題を「自分」の問題として考えられる人の「自分」とお味噌汁の具で悩んでいる「自分」は、どちらも言葉としては同じだけど、同じなことが不思議だ。別の言葉でもいい気がする。別の言葉があるけどわたしが知らないだけかな。
今日のお味噌汁はかぼちゃとエリンギにしました。

7/29

今日、二十一世梨が出た。初物。
とここまで書いて気がつく。二十世紀梨だよ。前世紀梨だよ。二十一世紀梨ってそりゃ初物でしょう。
とここまで書いて、まさかね、と思いつつ野菜の便利帳をひもとくと、……あった!二十一世紀梨!「『二十世紀』の改良で甘みが強くなった。『端秋』の名称を変更」だって。今日出たのは二十世紀だけど。
梨のシーズンはまだだけど、みんな「おいしいかしら?」といいつつけっこう買っていかれた。買っていきはった。買っていきんしゃった。(標準語→大阪弁→福岡弁と三段活用)わたしも買ってみた。水分の多い果物が好きだ。みかんとか梨とかすいかとか。
今、アマゾンで1500円以下の本でも送料無料キャンペーンをしている。ここまでくればいよいよ本屋に行くことがすくなくなる。その本屋に行くべき理由が必要になる。ABC(青山ブックセンター)とかだと、前を通ると「ちょっと寄ろう」って思えたもんな。そういえば何年か前までは福岡にもABCがあったんだってね。なくなっちゃったの残念だ。にしてもアマゾンは危険だ。あまりに簡単に本が買えるから、ついついクリックしそうになる。というかすでに今月何度かクリックしちゃってる。

7/28

雨のおかげで、気温がすこし下がる。
マンゴーが見切られていたので買う。うちの八百屋の見切りはそのへんのスーパーの見切りとはちがって、ほんとうに潔い。マンゴーは見切られていただけあって、ちょっと熟れすぎていたので2時間くらい冷凍させてみたらしゃくしゃくしてシャーベットみたいでおいしかった。
この前あつこのおばちゃんちに泊まったとき、しそジュースが出てきた。それでどういう作り方をしてるかをお互い情報交換。どうも最近わたしと話(特に料理の)が合うのって60代以上の人々な気がする。おばちゃんは炭酸水で割って飲んでたので、わたしも真似することにした。
夕方一瞬雨がやんで、劇的な夕空が家と家のすきまにちらっと見え、息をのむ。

7/27

無印でトムヤンクンのキットを買った。つもりだったのだが、「トムヤンクン鍋」のキットだった。揃えるべき材料を見ると、海老などのシーフードはいいとして、あとはきのこ(これもふくろ茸代わりのきのこと思えばまあOK)そして白菜、豆腐など…。無印にかかればトムヤンクンも完全に日本の「鍋」の一種として迎え入れられている。味はまずくはなかったけど、やっぱりトムヤンクンはスープとして飲みたいや。
とみこはわたしとアキが結婚したことを知っていた。それはまあ、同級生同士なので、耳にしていたとしても別に驚くことじゃない。でも、わたしに関しては「イタリアで詩人になったって誰かからきいた」と書いてあって、それには驚いた。詩人!それもイタリアで!
一ヵ月くらい前にもちらっと書いたけど、詩をかける人にはあこがれがある。でも、わたしにとって小説からはかなり遠いところにあるので、詩人にはたぶんなれない。くだらなくて俗っぽい散文ならこうやっていくらでも書き散らせるけど、詩は書けない。べつに詩がかならずしも高尚なものだととらえてるわけじゃないけどさ。ちなみにしのちゃんの日記は詩だと思う。彼女がつくりだすものは言葉であれお菓子であれ絵であれスカルプチャであれ、全部詩なんだよね。

7/26

家から一歩も出ずひきこもって推敲をつづける。
夏子と長電話。わたしたち夫婦となっちゃん夫妻は関係性が激似だが、似ているのはわたし&Josh、夏子&アキである。
とみこから10年ぶりくらいにメールがきた。10年ぶりだけどあいもかわらずハイテンションなメール。とみこも夏子、アキ、ピュアの面々、ななちゃんなどと共に高校1年生のときのクラスメイト。このまえゆみちゃんの結婚式のとき、まっこたちと「とみこどうしてんのかなあ」って言ってたとこだった。ちなみにとみこ、というのはあだ名。ゆみちゃんのおばあちゃん(とみこ)に似てるっていう理由でそんなあだ名がついた。でももう一つイゾベルっていうあだ名もあった。書いてて意味不明だけど、事実なので仕方がない。
家から出てないので、冷蔵庫にあるものでどうにか晩ごはんを作る。シイラ(まびき)っていう魚を買って冷凍してあったので使ってみた。ムニエルにして、バジルとレモンのソースをかけて。ふっくらしておいしかった。シーラカンスと関係してるのだろうかと思ってちょっと調べてみたら全然関係なかった。
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織田 りねん

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