7/1 MON

7月。この字面だけ見ると、「うわ〜あつ〜」と思うけど、今のところそうでもない。
1ヶ月くらい前、ふと思いついて、日記ではなく、短いエッセイを書いてみた。テーマは、とある文房具。でも唐突すぎて、どのタイミングでここに載せたらいいかわからなかったのだけど、さっき、たまたまその文房具を使ったので、以下に載せてみます。



わたしは、文房具マニアというわけではないけれど、好きか嫌いかと言われたら、やっぱり好きだと思う。でも、手持ちの文房具はだいたいありふれたものだ。その中でひとつだけ、ちょっとマニアックかな、と思うもの、それは「Bone folder」である。日本語でも「ボーンフォルダー」で検索すると出てくる。これは何に使うかというと、厚紙などをきれいに折るため、事前にうすく折り線を引くためのものである。小学生の頃通っていたお絵描き教室では、はさみの刃とか、カッターの切れない側とか、出なくなったボールペンとかでつけていた気がするが、実は専用の道具があったのである。たしか、買ったのは、大学の中の画材ショップ。Book Biding(製本)のプロジェクトのために手に入れた気がする。何が気に入ってるって、まずはその使い道の少なさ。「厚い紙をきれいに折るとき」にしか使えないのだから、人生においてほとんど役に立たない。けど、厚紙をきれいに折りたいときだけは、その能力を遺憾なく発揮してくれる。それから、見た目の美しさ。少しクリームがかった白で、つやつやしていて、なめらか。骨に似てるからボーンなのかな、と思って調べてみると、なんと牛や鹿などの本物の骨を使って作られているそうだ。残念ながら、わたしのはプラスチックで似せてあるものだけども。死んだ動物のつややかな骨で紙を折る(正確には紙を折るための線をつくる)なんて、少しぞっとする。でも、ロマンチックだな、とも思うので、どこかのタイミングで本物を買うかもしれない。

福岡のラーメンのこと

ラーメンのこと、と言っても、わたしは特別めちゃくちゃラーメン好き!ってわけじゃないし(ふつうに好き、くらい)食べ歩いたわけでもなく、ただなんとなく思いついたことや、推測したことをメモしてる程度の内容だということを、今回は先に断っておきます。(ラーメンについては、情熱を注いでる人が多いと思うので……)

福岡のとんこつラーメンといえば? この質問は、福岡の人と、福岡以外の人で答えがすごく分かれる気がする。福岡以外の人からは、「一蘭」「一風堂」などの声がよくきこえるし、実際わたしも、18歳のときに初めて福岡に遊びにきたときは、とりあえず「一蘭」に行った。味は…忘れました。でも、2年前福岡に来てからは、一回も行ってない。というのも、福岡の人は「一蘭なんて、全然だめ」的な態度を取る人が多く、そうなのかな、とわたしもなんとなく惑わされてた。でも、彼らをよく見ていると、「一蘭なんて」と言うポーズが福岡ッ子らしいからそう言ってるのではないか? と思うこともある。観光客が来なさそうな場所にもいくつもあるし、やっぱりそれなりにおいしいんじゃないかな? と最近は思うのだけど、今後行く機会があるかどうかは不明。福岡に来て一年目にアキが「とりあえず」と言って連れてってくれたのは「元祖長浜屋」。ラーメン一種類しかない。おいしいとかおいしくない、とかいう以前にその独特の空気にちょっとびっくりしてきょろきょろしてた記憶しかない。だってそこにいるみんながあまりにシステマティックに食べてるから…。福岡の人たちにとって、替え玉は常識らしい。まだ東京に住んでいる時、ひとりで福岡に家探しにきたのだが、不動産屋のおばちゃんになぜか「ラーメン食べに行こう」と強引に連れて行かれた。そのときもおばちゃんは二回も替え玉してた。女の人でも替え玉することを誇りに思ってるっぽかったので、男の人は「替え玉しないなんて男じゃない」とか思ってるのかもしれない。長浜屋で観察してると、一杯目を食べ終わるちょっと前に「ばりかた!」などと言って替え玉を頼み、一杯目を食べ終わった瞬間に二杯目の麺がチャポンと入れられる、というすごくスムーズな流れができあがっていた。だいたいの人は一杯目は何も入れずに食べ、二杯目からはテーブルの上に無料で提供されている辛子高菜や紅しょうがなどを入れて味に変化をつけているっぽかった。素人のわたしは、いきなり高菜を入れてしまい、もとの味がよくわからくなってしまった。アキは他にもいくつか連れてってくれたけど、その中では「鈴木商店」というところのがおいしかったかな。あと、久留米の「大砲ラーメン」も好き。それにしても、福岡の人たち、ラーメンは「ばりかた」を好むくせに、うどんは「やわ」を好むのはなぜなのか。
スーパーのラーメンコーナーに行くと、「うまかっちゃん」がものすごいスペースを陣取っている。しかも種類も豊富。「博多 からし高菜風味」「久留米風とんこつ」「熊本 火の国流とんこつ 香ばしにんにく風味」「鹿児島 黒豚とんこつ」「うま辛かとんこつ」。オリジナル以外にも5種類も! 大阪ではオリジナルしか見たことなかったよ。東京ではそもそも「うまかっちゃん」売ってなかった気もする。福岡にいる間に、全部ためしてみよう。これを書きながら、気がついたことがある。「うまかっちゃん」って博多弁だったのか!つまり「おいしいよ」みたいな意味? 子供の頃、おばあちゃんちに「好きやねん」と「うまかっちゃん」(その二つはなんとなくパッケージのイメージも似てる)があって、それを見たわたしは、「うまかっちゃん」の「ちゃん」は、「しずかちゃん」とかの「ちゃん」だと思ってた。しかも親戚に「かっちゃん」と呼ばれてる人がいたので、「うま/かっちゃん」で分けてたかも…。4,5歳で思い込んで、はや25年。今日その誤解がようやくとけました。そういえば「好きやねん」は九州には売ってない。もしかして、東京にもない? だとしたら、おみやげにいいかも。この前、英会話のクラスに埼玉から転勤してきた生徒さんが、言ってた。「しょうゆラーメンが恋しいです」って。そうか、やっぱり関東の人はしょうゆ味をベースに育ってるんやね。
ちなみに、わたしの中で昔から不動のインスタントラーメンベスト1は「サッポロ一番の塩味」です。


文章のデザイン

2月にHPを作ったことのはポートレイトにこの前初めて、「ギフト依頼」が来た。オーダーしてくれたのは友人なのだけど、オーダーの依頼メールには、そのプレゼントする相手の特徴(外見・性格など)や、ポートレイトを贈ることによってこういう気持ちになってほしい、というような要望がたくさん書いてあった。今まで書いてきたものには、そこまでの情報がなかったので、どちらかといえば、アート作品に近かったと思う。でも、今回のは、すごく「デザイン」っぽいなーと思った。ロンドンにいたとき、よくアートとデザインの違いってなんだろう?って考えてて、その結果、アートは純粋に自分の中から出てくるもので、デザインは、クライアントの要望をくみとって作品にすることなのかな?という仮の結論に達していた(その後あまりそういうことについて考えていないので、アップデートされていない)。デザインは、とにかくクライアントの満足が一番で、作る人ができるだけ透明になることが重要。今回のポートレイトは、まさにそんな感じで、とても楽しかった。グラフィックデザインを4年学校でやって、デザインはもうおなかいっぱいって思ってたけど、やっぱりわたしけっこうデザイン好きなんだなってあらためて気がついた。ことのはポートレイトは、別の言い方をしたら「文章のデザイン」なのかも。

共感覚

この前実家に帰ったとき、びっくりしたことがあった。シンくんに見せてあげようと思って、昔弾いていた電子ピアノをひらいてみたら、音色をさまざまな音に変えるボタンがあった。(ピアノだと3種類、あとはチェンバロとかエレクトーンとか10個くらいに変えられる)そのボタンを、完全に色で覚えていたのだ。というか、ボタンを押すとそこが光る仕組みなのだけど、その光にそれぞれ色がついていると思い込んでいた。(実際は全部同じ色の光)。若葉のような緑、琥珀色、すごく透明度の高いショッキングピンク、白い絵の具を混ぜたような赤紫、など、ものすごく明確に、音と色がむすびついていた。小学生のわたしには、音色に色が見えていたということになる。(ここまで書いて思ったけど、ねいろ、って、音の色って書くんだな)
今現在のわたしは、自分にはっきりとした共感覚があるとは思っていない。だけど、世界を、色を中心に見ているのは変わらないかも。小説を書くときも、たくさんの色の描写をしてしまうし。
目の前にいる人のことも、色とむすびつけることがよくある。でもこれはわたしに限ったことじゃないはず。というのも、10年くらい前、会う人会う人に、「わたしのイメージってどんな色?」と質問しまくっていた時期があった。たぶん数十人にきいたと思う。そうしたら、90%以上の人が「オレンジ」って答えた。残りの10%の人も「黄色」とか「赤」で、「青」とか「紫」とか言った人は誰もいなかった。
同じ景色を前にしても、人は全然違うものを見るし、逆に、見えないはずなのに、同じイメージを抱いていたりもする。結局、今実際視覚でとらえているものは、ある種の象徴なのかもしれない。つまり、見えているものは氷山の一角で、海面下にはその氷のどでかい本体があって、その本体っていうのは、一般的な五感だけではとらえきれない。そう考えたら、共感覚はぜんぜん不思議じゃないし、見えないはずなのに同じイメージを持つっていうのも、納得できる。

排水口

わたしがいない間、アキはあまり台所を使ってなかったらしく、シンクの中の水が干上がって、排水口が臭っていた。使い始めたら消えるかな~と期待したけど、全然消えない。マンションの管理会社に電話すると、「今からとりあえず見に行きます」とのこと。ここの管理人のおじさん、フットワークだけはいつも軽い。(でもあんまり役立つことをしてくれない)今回も、案の定。
「ん~、これくらいならうちの家でも臭いますよ~。奥さん鼻がいいんでしょう、きっと」
「……」
その後、彼は全然かんけいない猫の習性の話をして帰って行った。
どうしたものかと悩んでいると、アキがどこからともなく「塩水が効くらしい」と調べてきて、さっそくたっぷりのお湯で濃度の濃い塩水を作り、流してくれた。するとあら不思議、ほんとに臭いがすっかり消えた。アキは弱アルカリがどうのこうのとか言ってたけど、意味は全然わからなかった。
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織田 りねん

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